2 Day / with views of Mt.Fuji
【2日目】 由比から三保の松原へ 翌日は東海道本線で三島に

【三保の松原】歌川広重の浮世絵にも描かれた景勝地、三保の松原は、7キロメートルの海岸線に5万本以上の松林が連なり、三大松原のひとつに数えられている。波打ち際から望む富士山はまさに圧巻。
所在地 静岡県静岡市清水区三保
電話番号 054-388-9181 (静岡観光コンベンション協会 清水事務所)

 旅の2日目は、なんとしても早起きをして、朝の湖畔の空気を感じながら富士山を眺めたい。富士五湖もまた、富士山の世界文化遺産の構成資産のひとつ。朝焼けの空を映す湖面が少しずつ色を変えるとともに、山肌もまた刻々と彩りを変えてゆく。その神秘的な美しさは、思わず時間を忘れて見入ってしまうほどだが、大丈夫、少し冷えた体は宿の温泉と美味しい朝食が温めてくれる。さぁ、一路、今日の目的地、由比へ。

 駿河湾と富士山を望む由比は、東海道五十三次の宿場町。東海道の面影を残す古い街並みと、豊かな海の恵みが楽しめる趣ある街だ。昼食に名高い桜えびのかき揚げをいただけば、香ばしい風味が口中に広がり、まさに絶品! もうひとつの世界遺産、三保の松原に足を延ばして心地よい潮風に吹かれたら、そこには波が洗う富士山の姿がゆったりと待っていた。

【日本平ホテル】「風景美術館」の名にふさわしく、ゆったりとした客室やロビーから、駿河湾越しに望む富士の姿は一枚の絵画のよう。日本初上陸のラグジュアリースパで心身の疲れを癒そう。
所在地 静岡県静岡市清水区馬走1500-2
電話番号 054-335-1131
URL http://www.ndhl.jp/
料金 コーナースイート38,600円 (1室2名利用、夕・朝食付)
【井筒屋】由比で最初に桜えび料理を提供した老舗。サクサクの桜えびかき揚げや地魚の刺身、桜えび炊き込みご飯など、駿河湾の味わいをぎゅっと詰め込んだ料理を堪能。駿河定食1,650円
所在地 静岡県静岡市清水区由比314
電話番号 054-375-2039
URL http://sakuraebi-itutuya.com/
営業時間 11:30~14:00、17:00~19:00
定休日 月曜日(祝日の場合は、その翌日)

 夕方には日本平ホテルで荷を解き、お目当てのラグジュアリースパ「ペボニア・ボタニカ」へ。天然原料と機能効果を併せ持つリラクゼーションに身を任せ、夕食に旬の食材を満喫する。ここは、眼下に清水の街並みや駿河湾を、そしてその先に富士山の全景を望む宿。朝焼けを眺めながらの朝食もまた、幻想的で旅情をそそる。

» 富士山エリアで過ごす女子旅はコチラ!(外部リンク)

【旬コラム】
旨みたっぷり! 駿河湾の赤い宝石

 桜えびの漁期は春と秋! 国内産の桜えびは、そのすべてが駿河湾で水揚げされたもので、春桜えびの方が大きめ。キラキラと輝く桜色の身に、旨みと上品な甘さが詰まっている。春漁は3月下旬から6月初旬まで。毎年5月3日には由比漁港内で「由比 桜えびまつり」が開催される。

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2014.03.07(金)
文=大嶋律子(Giraffe)
撮影=志水隆