不思議なほどに人を魅了する富士山。眺めるだけで、心身ともに癒され気持ちが落ち着く。内側からも外側からも自分を磨く、2泊3日の旅へ出かけた。
» 1日目 後半 朝霧高原で滝めぐりの後は河口湖畔のホテルでくつろぐ
» 2日目 由比から三保の松原へ 翌日は東海道本線で三島に
» 3日目 東海道本線に乗ってクレマチスの花を愛でに行く
1 Day / with views of Mt.Fuji
【1日目】 列車に揺られ大自然を望み 富士宮の浅間大社に参拝
所在地 静岡県富士宮市宮町1-1
電話番号 0544-27-2002
URL http://fuji-hongu.or.jp/sengen/
参拝時間 5:30~19:30(3、10月)、5:00~20:00(4~9月)、6:00~19:00(11~2月)
参拝料 参拝自由
旅は心と体のサプリメント。忙しい毎日を抜け出して、列車のリズムに身をゆだね、癒しパワー溢れる大自然へと出かける。春のやわらかな光溢れるこの季節なら、青く輝く富士山を眺める旅がいい。2013年に世界文化遺産に登録され、その神秘的な美しさがますます注目を集めている霊峰、富士。ダイナミックな自然の力を全身に感じれば、きっと日常の澱が浄化され、内側からも外側からもキレイになれそう。
静岡で新幹線を降り、ワイドビューふじかわで富士宮駅へ。富士山を愛でる旅は、富士駅を過ぎた頃から車窓に広がる雄大な姿に迎えられてスタート。「わぁ……」と声を発したきり、言葉を失ってしまうような、その景色。自ずとテンションも高まる。
おおらかにそびえる富士山は人々の心をとらえ、古来より信仰の対象ともなってきた。凛とした空気に包まれた富士山本宮浅間大社は、噴火を繰り返す富士山の山霊を鎮めるために祀った神社だ。国の重要文化財でもある朱色の社殿がじつに優美。美しい神社に祈りを捧げると、社殿東側には、特別天然記念物の湧玉池が。玉のように水が湧き出すことから名づけられたという、その澄み切った霊水の揺らぎは清らかで、パワースポットとしても人気だ。見ているだけで心が静まっていくよう。
所在地 静岡県富士宮市神田川町14-7
電話番号 0544-27-6667
営業時間 11:30~14:00、16:00~20:30
定休日 水・第3木曜日
お昼は「そば処大介」で富士山の水で打った蕎麦をいただこう。そば粉十割、つなぎ二割の細打ちそばは、程よいコシでのど越しもいい。この地の名産である筍や山菜の天ぷらもまた美味。
【旬コラム】
富士と姫神の桜で日本の春を!
桜の女神、木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)を主祭神とする浅間大社。ご神木が桜であるため、境内に500本以上の桜が植えられ、拝殿横には武田信玄ゆかりのしだれ桜も。淡く美しい桜の花が咲き誇る、3月下旬~4月上旬の開花シーズンには桜まつりが催され、提灯で艶やかな夜桜も楽しめる。
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2014.03.07(金)
文=大嶋律子(Giraffe)
撮影=志水隆