この記事の連載

家族みたいな存在が僕にはたくさんいる

――続いて、「家族」のカードを手に取られました。

 今お話した「LOVE&PEACE」の方たちももはや家族の一員だと思っていますけど、城田家の家族の縁はやっぱり深いです。僕には母親、父親、兄弟がいますが、家族のサポートがなければここまでやってこられていないと思っています。

 個性豊かな兄弟たち、母や父もそれぞれの道を進みつつ、僕のことを一生懸命サポートしてくれています。非常に温かみがある人たちですし、確実に今の僕の人格形成に影響しているんですよね。

――特に家族のこんなところが自分に似ている、などはありますか?

 教育はほぼ母親から受けているんですが、父親からは、プラス思考で常に生きていけということも教わりました。それらは今の自分のモットーになっていますし、家族とは切っても切れない、家族がなければ今はないと思える、心から大切にしているものです。

 そして、近年では家族という血のつながりはないにしても、「兄弟」と呼べるような、英語で言えば「brother」、スペイン語だと「hermano」のニュアンスの人たちもすごく大事に思っています。血のつながりはなくても、家族みたいな存在が僕にはたくさんいるから、ありがたいなと思っています。

――お話に出てきた、城田さんの育った場所でもある「スペイン」についてもぜひお聞かせください。

 スペインは、僕の今の人間としての生き方の根本をつかさどっている部分だと思います。スペイン人の血が入っているのでラテン的なノリがあって、より情熱的な面がすごくあるのではないかと思います。特にこうしたエンターテイメントの仕事においては、スペイン人の血がすごく燃えてくるところがあるなと感じています。

 僕が感じる日本人の印象は、真面目で、朝から晩まで仕事して、残業して、自由を表現する場所もなければ発散する場所もない、みたいな側面があるように思います。もっとノリよく……というとちょっと違うけれど、日本の人たちにももっともっと自分の人生を楽しんでもらいたい! と思うんです。スペイン人のように上手にストレスを発散してほしいです(笑)。

2024.04.16(火)
文=赤山恭子
写真=原田達夫
ヘアメイク=Emiy(エミー)
スタイリスト=山中有希奈