焼き菓子やチョコ、期間限定の郷土菓子も
焼き菓子やチョコも自慢。
チョコレートのフィナンシェ生地にチョコのソースというオリジナルの「クサン・ドゥ・ムーラン」、ドライフルーツたっぷりの「ケーク・アングレイ」、パッションのピュレを使った酸味がきいた「ガトゥ・ウィケンド・パッション」、サクサク感が楽しいメレンゲ「ムラング・ローズ」などなど。他にも、パート・ドゥ・フリュイやマカロン、本格的なマドレーヌやフィナンシェなど、種類がたくさんあって、どれにしようかと迷ってしまいます。ブルターニュ地方の特産の塩をきかした「ガレット・ブルトンヌ」も発見!
ショコラティエで修業したムーランさんらしいのが「ランゴードール」。金塊という意味だそう。口の中でパチパチ弾けるような独特の食感のチョコレートです。
そして、ムーランさんが「もっともっとフランスの地方菓子、郷土菓子を知ってほしい」と期間限定で作るのが「ビスキュイ・ロゼ・ド・ランス」。
「ビスキュイ・ド・ランスは、シャンパンで有名なランスの伝統菓子です」とムーランさん。17世紀初頭、パン職人がパンを焼いた余熱を利用して焼き始めたといいます。長方形で、フィンガービスケットのようなサクサクした軽い食感が特徴。パリの大手スーパーなどで売られているのはほとんどが工場製だとか。
「2度焼きして、まわりが乾燥してカリッとしており、中はしっとり感があってなめらか。シャンパンに浸して食べるのがポイントです」。
「ビスキュイ・ロゼ・ド・ランス」は、春のお祝いの集いにぴったりだと思いませんか。
入学や就職、新生活のスタートなど、お祝いの乾杯をロゼシャンパンにして、この「ビスキュイ・ロゼ・ド・ランス」を添えましょう。ほんのりピンク色のお菓子は、それだけでテーブルが華やぎます。
「3月から5月上旬の限定で販売します。フランスの伝統菓子をぜひ味わってみてください」。新年のガレットデロワが少しずつ定着してきたように、シャンパンとビスキュイ・ド・ランスがお祝いに欠かせなくなる日が来るかもしれません。
フランス人のムーランさんが伝えたい、本当のフランス菓子とその文化がここから次々に発信されるでしょう。
パティスリー ジェイ・エル ムーラン
所在地 大阪府豊中市曽根南町1-5-6 ウエスト・コア1階
電話番号 06-6867-0378
Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2014.02.23(日)
文・撮影=そおだよおこ