読み終わると、きっと誰かしら自分の過去と重ねてしまうのではないだろうか。
〔高校生〕という、まだまだ幼くて手を引っぱってもらわないと歩いていけないことはつきつけられる。
私の時代よりも個人の「声」をあげやすくなっているものの、100人いれば100通りの答えがあって全てを理解することは本当に難しいと思う。
「友達」とはなんなのか。このシンプルな問いの難しさを改めて感じた。
柏の葉蔦屋書店・須藤亜希子さま
さほど起伏の無い物語なのに、台詞のひとつひとつが、コマの端の情景が、私の胸を掴んで離してくれませんでした。高橋と佐々田のやりとりを中心に、「別に嫌ったり見下してはいないけれど苦手な人たち」の雰囲気が、私が今まで通り過ぎてきた数々の記憶と重なり、知らず泣きそうになりました。そして最後に明かされる佐々田の秘めた願い。作者さんが書いてらしたとおり、「佐々田は友達」のタイトルで行きつく先は決まっている、のがさらに胸を炙られるような、鮮烈な痛みと優しさを感じます。ぜひともたくさんの人に読んで頂いて、その人なりの読み方をしてほしい。
田村書店吹田さんくす店・村上望美さま
「友達」ってなんだろう?
読み込み何度も飲み込んだ言葉だが、やはりシンプルに難しいなと感じてしまう。
私自身 それに真剣に向き合ったことはこれまで無かったかもしれない。
ただ、難しいと同時に愛しくもある。
その全ての複雑な感情がこの作品の端々に詰め込まれているような気がします。
「友達」はまだまだ分からないけど、なんだかすっと背中を摩って落ち着かせてくれるような心地よさも感じさせる作品でした。
未来屋書店新浦安店・寺島美芙由さま
佐々田が見る世界のなんと豊かで美しいことか。
ひときわ目立つ高橋さん、グループの子、クラスメイト達…^^
佐々田の「友達」を通した、その多様な関わり合い、繊細な機微に心揺さぶられます。
あゆみBOOKS平和台店・伊藤さんごさま
2023.12.11(月)