生まれも育ちも、京都中心部。撮影で、プライベートで、京都の飲食店を知り尽くした食通カメラマン、ハリー中西さん。

 情報の宝の山でありそうな写真フォルダーをこっそり見せてもらったら、そこには「まっ茶色」の世界が広がっていたのでした。

 そう、巨匠の持論は「うまいものは茶色い」ということ。

 一見地味でも口に運ぶとおいしい。そしてまた食べたくなる「京のブラウン」を厳選!


#1 ギョーザの泰三の餃子

 1998年創業の餃子専門店。薄皮でパリッとした一口餃子は、鹿児島の黒豚ミンチを使い、兵庫のニンニクと高知の生姜でパンチを効かせている。

 「自分的薄皮餃子No.1。注文を受けてから包む餃子は薄皮でほんまに何個でも食べられる旨さ。

 とりあえず餃子2人前とニンニクホイル焼きをハイボールで」(ハリーさん)

餃子専門店 ギョーザの泰三

所在地 京都市中京区裏寺町道四条上ル中之町572 しのぶ会館2F
http://gyoza-furuya.com/

#2 お好み焼 吉野のお好み焼き

 蓮華王院 三十三間堂の近くにある、お好み焼きの名店。地元の常連さんだけでなく、京都に来ると必ずここに寄るという全国からのファンも多い。

 「具材はホソ、すじ、ミノ、油かすが好みやね。

 甘ソースと辛ソースを好みのブレンドで。飲み物はアカ(赤ワインの酎ハイ割)一択!」(ハリーさん)

お好み焼 吉野

所在地 京都市東山区大和大路通り塩小路下ル上池田町546

#3 太陽カレーの男のカレー

 牛すじ煮込み、三元豚のロースカツ、カリカリのフライドガーリックが食欲をそそるひと皿。「男のカレー」だけど、じつは女性にも人気。

 「甘くて辛くて一番好きな欧風カレー。

 多彩なトッピングが楽しめるなかでも、こちらは牛すじ、ロースカツ、ガーリックチップとガッツリ仕様。週に一度は食べたくなる」(ハリーさん)

太陽カレー

所在地 京都市中京区壬生西土居ノ内町19 ボイスビル 2F
X(旧Twitter) @seto8989

2023.11.13(月)
文=大嶋律子(Giraffe)
写真=ハリー中西

CREA 2023年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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