◆笛吹川フルーツ公園

 「笛吹川フルーツ公園」は、「花とフルーツとワインの公園」をテーマにした都市公園。山の斜面に造られた約32.2ヘクタールもの広大な公園で、果樹園をはじめ、果物館、ドッグラン、アスレチックスペースなど、さまざまな施設が設けられている。

 園内では、江戸時代に甲斐国が誇った8つの果物「甲州八珍果」を中心に多くの果物が栽培されており、秋には柿やリンゴが旬を迎え、果樹園にオレンジや赤色の彩りが広がる。

 また、園内各所にイチョウが植えられており、野外ステージ周辺で見られるほか、「入り口広場」前に広がる芝生エリアからは、日中は紅葉と共に富士山を、夜には「新日本三大夜景」に選ばれた甲府盆地の夜景が楽しめる。

見ごろの時期:柿10月~11月ごろ、リンゴ10月ごろ、紅葉10月~11月ごろ

笛吹川フルーツ公園(ふえふきがわフルーツこうえん)

所在地 山梨県山梨市江曽原1488
https://fuefukigawafp.co.jp/

◆鈴なりの甲州ぶどう

 「甲州」は、日本を代表する固有品種。800年以上前に山梨県で発見されたとされる品種で、明治時代、本格的にワイン作りが始められてから、主に白ワインの原料となっている。

 現在、甲州市勝沼町には多くのワイナリーや農園があり、甲州ぶどうをはじめとする多種のぶどうが栽培されているため、旬の時期には豊富に実をつけた房がぶどう棚いっぱいに広がる、秋色の光景を望むことができる。

 また、10月中旬頃にはぶどうの葉が紅葉し、ぶどう棚を黄色や赤色などに染め上げる。

 山梨県はぶどうの生産量が日本一で、ワインの原料にもなる甲州ぶどうの収穫が、秋に最盛期を迎える。

 鈴なりに実をつけたぶどうが連なる様子は、山梨県の秋の風物詩なのだ。

見ごろの時期:10月

鈴なりの甲州ぶどう(すずなりのこうしゅうぶどう)

所在地 山梨県甲州市勝沼町

2023.10.17(火)
文=佐藤由樹
協力=やまなし観光推進機構