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日本刀の聖地・長船で刀剣の魅力に触れ、ブドウ狩りも楽しみたい

 「ラ・マル 備前長船」の停車駅のひとつ、長船駅からタクシーで約7分の場所にある「備前長船刀剣博物館」は、日本一の刀剣産地である長船において、古くから受け継がれてきた日本刀をつくる匠の技と、その魅力を伝える博物館です。館内では備前刀や日本刀のパネルによる解説や、日本刀の現物展示もされています。

 現在日本で刀剣は、美術品としてのみ認められ、粗製乱造を防ぐ意味においても刀づくりに携わるには国家試験が義務付けられているそうです。

 敷地内では職人による刀づくりが実際に行われており、博物館とは別棟に並ぶ「鍛刀場」や「刀剣工房」などで見学することができます。1,300度の高熱のなか、刀匠が玉鋼(たまはがね)から不純物を取り除く作業も公開。研師(とぎし)、鞘師(さやし)など分業制で、日本刀が完成するまでの流れがわかる仕組みになっています。

備前長船刀剣博物館

所在地 岡山県瀬戸内市長船街長船966
電話番号 0869-66-7767
営業時間 9:00~17:00(入場16:30まで)
料金 500円
https://www.city.setouchi.lg.jp/site/token/

 フルーツ王国・岡山において、特に果物栽培が盛んな赤磐市。この地で観光農園を営む桃茂実苑(ともみえん)は15,000平方メートルの敷地に桃23品種、ブドウ4品種を育てています。夏から秋にかけて美味しく実った桃狩りやブドウ狩りは予約制。桃はそろそろ収穫時期を終え、これからブドウが最盛期を迎えますが、マスカット・オブ・アレキサンドリア、ピオーネのほか、近年は皮ごと食べられて甘みも強いシャインマスカットが大人気。

 品種ごとに味わいも違うので、食べ比べてお気に入りをみつけてください!

桃茂実苑 観光農園

所在地 岡山県赤磐市尾谷843
https://www.hakutou.jp/?mode=f1

次の話を読む【岡山県備前エリアの魅力・後篇】 海の絶景、アート、かき氷を楽しむ 観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」の旅

2023.10.07(土)
文=CREA編集部
撮影=榎本麻美