岡山~日生(ひなせ)間を運行する観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」の「ラ・マル 備前長船」。ヘッドマークは備前焼や日本刀を彷彿とさせる「炎」がモチーフ。 車内はリクライニングの座席のほかに窓側向きのカウンター席も。 自転車を積み込めるスペースが用意されている(要予約)。 「ラ・マル・ド・ボァ」が出発する岡山駅のホームには、自転車を折りたためるスペースや、出発時にホームに鳴り響く鐘、「八点鐘」が設置されている。 岡山県産清水白桃のネクター(450円)など各種ドリンクのほか、岡山ばら寿司(1,350円)も数量限定で販売。 2号車の車内販売カウンターでは、帆布バッグやタオル、文房具など旅の記念になるオリジナルグッズも並ぶ。 車内上部には岡山や旅にまつわる本も。 ホームから海も見える! 名物カキオコの待つ日生。 カキオコは「日生カキお好み焼き研究会」が考案した呼び名。 トロトロの生地はカリっと香ばしく焼き、カキはふっくらジューシー。「お好み焼オレンジハウス」ではカキ増量のカキオコ(1,400円)も提供。 焼きそば入りのカキモダン(1,250円)。ほどよくスパイスのきいたソースは自家配合。 ソフトクリームにカキフライと甘みのあるたまり醬油がかかった「カキフライソフト」(300円)。日生駅から徒歩20分ほどにある、日生町漁協の魚市場「五味の市」で提供。 のどかな日生湾では、カキを養殖する筏(いかだ)が広がる。日生を代表する景観。 国宝の旧閑谷学校の講堂。江戸時代に創建された、現存する世界最古の公立学校。 「鶴鳴門(かくめいもん)」と呼ばれる正門。シャチホコが乗った備前焼の瓦葺きの屋根も美しい。 300年以上前、当時の技術の粋を尽くして造られた講堂。丸く太い柱は檜、床は栂(とが)の木が使用され、漆が塗られている。磨きこまれている床は今なお美しく、まるで鏡のように周囲の景色を映す。 中国から持ち帰った種から育てたと言われる2本の楷(かい)の木。奥に孔子廟がある。紅葉の時期は赤く染まり、10月下旬~11月上旬にはライトアップも。 石塀は全国的にも珍しい、上部や端が丸いかまぼこ型。ノミを使いすべて手加工で仕上げられたそう。 備前焼の里、伊部の「夢幻庵備前焼工房」に併設されているカフェ「Cafe MUGENAN+」では美味しいコーヒーやスイーツのほか、モダンな備前焼の器も購入できる。 粘土の塊から目指す形に職人が手本を見せてくれる。いざ自分でとなると四苦八苦(笑)。 職人が向かい合って丁寧に指導してくれる。 乾燥させてから薪窯で焼成し、2カ月後に店頭で受け取るか、郵送もしてくれる。 併設のカフェ「Cafe MUGENAN+」。倉庫をリノベしたモダンなつくり。 大人のプリン(500円)。プリン、カラメルソース、備前焼の器の色がグラデーションを描き、まさに大人の雰囲気。 ドリップコーヒー(グァテマラ・550円)。豆はシングルでコロンビアも。備前焼の口当たりがコーヒーとも相性よし。 カフェの一角にはコーヒーカップや片口、水差しなど、モダンなフォルムの備前焼が並び、購入できる。 建物全体が登り窯の形をした会館。 「備前焼伝統産業会館」の2階ではさまざまな形状や用途の備前焼を手に取りながら見学し、購入も可能。 伊部駅を降りて散策しながら備前焼のショップに立ち寄ってみて。 ガラス室の中で育てられるマスカット・オブ・アレキサンドリア。奥は大人気のシャインマスカット。 博物館では常設展のほか、刀剣が作られた時代別の特別展なども実施。 刀剣の歴史を映像やクイズなどで解説するコーナーも。 鍛刀場では古式鍛錬の作業を公開(毎月第2日曜日)。 刀匠(とうしょう)が作業する鍛刀場の内観。 島根県の奥出雲で採掘される玉鋼(たまはがね)が上質な刀剣の原料となる。 研師が刀身を研ぐ作業も見学可能。上質な日本刀づくりにおいてもっとも重要な工程のひとつだそう。 9月半ばの取材時は「ピオーネ」が旬を迎えていた。 粒の大きさが揃ったタイプが上物なのだとか。片手で支えながら穂軸にハサミを入れて収穫。 収穫したブドウは専用の箱に入れて持ち帰る。 ビニールハウスの前身ともいえる昔ながらのガラス室で今でも栽培されている。 岡山で栽培がスタートして130年を超える「果物の女王」と呼ばれるマスカット・オブ・アレキサンドリア。