韓国を代表する古都の歴史を巡る
慶州は“屋根のない博物館”と言われるほど遺跡や歴史的建造物が多い都市。その代表と言えるのが751年に新羅時代に創建された仏国寺(プルグッサ)です。霊山として信仰を集めてきた仏教寺院で、境内には6つの国宝が納められており、1995年にはユネスコ世界文化遺産に登録されました。国宝に指定されている青雲橋、白雲橋、蓮華橋、七宝橋の4橋と、多宝塔、釈迦塔は創建されたときの状態で残されています。
吐含山(トハムサン)のふもとにある仏国寺は、緑豊かで歴史の足跡を辿りながら散策するのに気持ちのいい場所。広さ12万坪近くある広大な敷地なので、時間をかけて過ごしたいものです。
仏国寺(プルグッサ)
所在地 慶尚北道慶州市物故黒385
電話番号 054-746-9913
http://www.bulguksa.or.kr/
東洋一古いと言われている天文台
慶州で見ておきたい建造物のひとつが東洋で最も古いと言われている天文台、瞻星台(チョムソンデ)。新羅27代の善徳女王の時代(632〜647年)に建てられたもので、1962年に国宝に指定されました。春夏秋冬をそれぞれ立春、夏至などの6つに分けた24節気を天文台から見える星の位置で把握していたと推測。約1400年前の人々はここから夜空を見上ながらどんな話をしていたのか、想像してみるのも楽しいものです。
瞻星台(チョムソンデ)
所在地 慶尚北道慶州市瞻星路 140-25
電話番号 054-772-5134
新羅時代の古墳の中は博物館!?
朝鮮半島の王国・新羅の都だった慶州には、その栄華を示すように街の中心部で古墳を見ることができます。最も有名な古墳公園「大陵苑(テヌンウォン)」には23基の古墳があり、そのなかの天馬塚(チョンマチョン)は古墳内に入ることができます。
1973年に発掘調査が行われた際に天馬図が描かれた馬具のあおりが出土したため天馬塚と名付けられました。そのほかにも金冠や金の腰飾りなどの豪華絢爛な遺物があり、ほとんどが国立慶州博物館に展示されています。天馬塚内で見られるのはレプリカが中心ですが、華やかなる時代の一端を知ることができます。
天馬塚(チョンマチョン)
所在地 慶尚北道慶州市鶏林路 9
電話番号 054-772-6317
2023.09.30(土)
文・写真=CREA編集部
協力=韓国観光公社