かつて朝鮮半島を統一した新羅の都が置かれていた慶州(キョンジュ)は、釜山の中心地から韓国高速鉄道(KTX)で30分ほどで行ける場所。ユネスコ世界遺産に登録されている古墳群や寺が多く、しっとりとした美しさがある街です。
歴史探訪はもとより、最近はMZ世代の間で人気のエリア「皇理団(ファンニダン)キル」といった新たな観光スポットが登場。幅広い世代に愛されている慶州の魅力を紹介します。
まずは韓牛ユッケが主役の名物料理を味わう
山々に囲まれた慶州は、のどかな景色が広がる街。紀元前57年から紀元935年まで、新羅の都だったこの街は、朝鮮半島の政治や文化の中心地として栄えていました。そんな悠久の歴史を感じられる慶州は、年間約900万人の観光客が訪れるほどの人気エリアです。
まずは腹ごしらえに名物の韓牛ユッケムルフェの店「ウマワン本店」へ。
ムルフェとは、ムル(水)、フェ(お刺身)が合わさった言葉で、コチュジャン、ナシなどが入った冷たいスープに刺身をのせた韓国料理です。通常、白身魚などをのせることが多いですが、畜産が盛んだった慶州では牛肉を使用。
さっそく韓牛ユッケムルフェをオーダー。セットで付いてくるそうめんをスープの中に入れて手早く混ぜていただきます。ナシ、リンゴ、タマネギなどが入った自然な甘みが広がるスープはほどよい辛さ。もともと精肉店を営んでいたこちらのお店では、ユッケそのもののおいしさを楽しんでほしいと、スープは肉を引き立てる味を目指しているそう。
牛肉のフレッシュなおいしさと、きりりと冷えたスープのバランスが素晴らしく、慶州を訪れた際は必ず食べてほしい名物料理です。
ウマワン本店
所在地 慶尚北道慶州市スムモリキル168
電話番号 054-775-7188
https://www.facebook.com/pohanggalbitang
2023.09.30(土)
文・写真=CREA編集部
協力=韓国観光公社