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校洞の美しき邸宅で味わう韓定食

 畑が広がるのどかなロケーションに韓屋を改装したレストランやショップなどが立ち並ぶエリア「校洞(キョドン)」。新羅時代の瑶石姫が住んでいた瑶石宮の跡に誕生したのがレストラン「YOSUKGUNG 1779」です。建物は長い間チェ家の邸宅として使われていた韓屋で、池や松の木が配された中庭を囲むように設計された豪華な造り。

 ここではチェ家で受け継がれてきたレシピを取り入れた、地元食材を使った季節感溢れる品々をコースで楽しめます。

 手間を惜しまず作られた一皿、一皿は滋味深く、伝統的な韓国料理を多彩に味わえるのが魅力。季節ごとに内容が変わるので、訪れたタイミングでそのときにしか味わえない旬のおいしさに出合えます。

YOSUKGUNG 1779

所在地 慶尚北道慶州市校村アンキル19-4
電話番号 054-772-3347
https://www.1779.kr/

 優雅なディナーのあとは、夕暮れの街を散策。『YOSUKGUNG 1779」のすぐ近くには新羅時代に架けられた月精橋(ウォルジョンギョ)があり、夜はライトアップされ多くの観光客が訪れていました。760年に造られた月精橋は朝鮮時代に消失してしまいますが、2018年に復元。月灯りとともに光輝く姿は、慶州の旅の忘れられないシーンとなりました。

 釜山を拠点に日帰りでも行ける慶州ですが、1泊して夜の時間も楽しんでほしいです。

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2023.09.30(土)
文・写真=CREA編集部
協力=韓国観光公社