◆南湖公園

 南湖公園は、「大沼」と呼ばれる湿地帯の底をさらい、堤防を築いて造られた公園。園内には茶室「共楽亭」をはじめとする17の景勝地があり、秋に湖周辺の木々が紅葉すると、那須連峰を借景とする優雅な光景を望むことができる。

 こちらは、享和元年(1801年)に、12代白河藩主松平定信が身分の差を超えて誰もが憩える「士民共楽」の理念のもとに築造した、日本最古といわれる公園。

 秋には楓などが鮮やかに色づき、湖畔のお店で販売されている『南湖だんご』をいただきながら、紅葉を楽しんでみては?

南湖公園(なんここうえん)

所在地 福島県白河市五郎窪山45-1
https://shirakawa315.com/park/

◆白水阿弥陀堂

 白水阿弥陀堂は、藤原清衡の娘・徳姫が、夫・岩城則道公の供養のために建立したといわれる寺院。平安時代後期の代表的な阿弥陀堂建築物で、県下唯一の国宝建造物だ。

 紅葉の時期には夜間にライトアップが行われ、御堂や樹木、橋梁等が闇夜にまばゆく浮かび上がる。

 その姿は、美しい曲線を描く御堂の屋根と浄土式庭園とが調和し、なんとも優美。

 また、秋には大イチョウやモミジなどが美しく彩り、紅葉の見ごろは11月上旬から中旬。

白水阿弥陀堂(しらみずあみだどう)

所在地 福島県いわき市内郷白水町広畑221
http://shiramizu-amidado.org/

2023.09.22(金)
文=佐藤由樹
協力=福島県観光物産交流協会