午前中から午後早めがおすすめの時間帯
浜辺へ出ると、ビーチが大きなカーブを描いているのが見えます。右奥のマカプウ岬からワイマナロビーチパークを経て、ベローズビーチへと、ひとつながりになっています。背後には雨風に削られたコオラウ山脈が迫っています。
エメラルドグリーンの海と白砂のコントラストが美しく、光を受けた白波が次々と押し寄せてきます。波打ち際では子供たちが飽きることなく波とたわむれて、歓声をあげています。
けれど、気を付けなくてはならないのが、カツオノエボシというクラゲ。この日の注意喚起の看板にはクラゲのマークが掲げられていました。海面に漂うこのクラゲの触手に刺されて激痛に苦しんだ経験が……。こわい、こわい。
沖を見ると、右手にラビット島、左手にモクルア島が浮かんでいます。モクルア島はラニカイやカイルアビーチからも見える、モクイキ島とモクヌイ島の2つの双子島。“モク”は“島”を意味し、“カイルアにある島”という意味だそう。
カジュアリーナの木陰ではバーベキューの準備をしている家族連れも。ソースが焼ける香ばしい匂いが風に乗って運ばれてきます。オアフ島のピースな週末です。
ちなみにベローズビーチへ行くなら午前中から午後早めがおすすめ。午後3時くらいにはコオラウ山脈の裏側に太陽が入ってしまうのです。
3年越しの願いが叶ったベローズビーチ。やはり聞いた話は本当でした! ハワイへ旅するなら、週末にあわせたスケジュールを、ぜひ。
ベローズビーチ
●アクセス ワイキキからH1を東へ、そのままHI72のカラニアナオレ・ハイウェイを走り、「Bellows Air Force Station」の看板を右折。ワイキキから車で約45分。
【取材協力】
ハワイ州観光局 https://www.allhawaii.jp/
コーディネーター Maiko Izon
Column
古関千恵子の世界極楽ビーチ百景
一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!
2023.07.15(土)
文・撮影=古関千恵子