夫が拗ねるほどの神くんへの愛情

――神くん中心の生活ですね。

 生活のほとんどを神ちゃんが占めてますね。最近は落ち着いてきたから自分の時間も持てるようになったんですけど、それまではNetflixも観られないし、本も読めなくて。どんなご飯が合うかなとかどんなリードがいいかなとか、Amazonの履歴が犬グッズばっかりになるくらい、常に頭の中を神ちゃんが占めてました。この間、それをラジオで話したら(聴いた)夫が一晩すねてしまって……ちょっと喧嘩になりました。

――ご自身のコラムで神くんが来たことで「母性が芽生えた」と書かれてましたが、一緒に過ごした半年でその気持ちはどう変化しましたか。

 人間のお子さんも、道行く誰かと暮らしてるペットも、“誰かにかわいがられて育ってきたんだな”と思うようになりました。これって一般的に「母性」と呼ばれるものだと思ったのでそう書いたんですけど、今はそういう広い意味での母性というよりは、「“唯一無二の運命の人”として神ちゃんを愛している!」という感覚が強いかもしれないですね。これは母性というより何なんだろう……?

――一緒に暮らし始めてまだ1年も経っていないくらいですが、未来のことを想像したりはしますか?

 いなくなったらどうしようって、ふと考えては勝手に泣いてます。もうすでに……ねぇ?(とそばにいる神くんを見つめて)嫌だ、神ちゃん……。

 これから起こりうるいろんなシチュエーションを考えますよね。今はめいっぱいはしゃいでますけど、老後に動けなくなったらどうしようとか。腸内環境を整えたら長生きしてくれるかもと思って、何かいいものはないか探したりして。私にとって神ちゃんはもはや人同然だから、いないと困ります。

うちの子ベストショット(2)「初めての北海道。初めてのノーリード。表紙デビュー」

――ちなみに神くんですが、今この椅子の下で横になってすやすやと気持ちよさそうに寝ています。

 え、すごいですね! 飼い主の元ではなく(笑)。

――はい(笑)。そんな神くんは、バービーさんにとってどんな存在ですか?

 運命の人……ですかね。運命の犬ではなく、人。種の枠を超えたシンパシーを感じています。

 神ちゃんには、これから先できるだけナチュラルに生きてほしいですね。以前、夫が勝手にトリミングして大喧嘩になったことがあったんですよ。自然に生えてきたもしゃもしゃの毛が私は愛おしいので。ありのままの神ちゃんで、自然に生きてほしいですね。あとはこれからもたくさん会話していきたいです。

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バービー

1984年1月26日生まれ、北海道出身。2007年に相方のハジメとお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。2021年4月に一般男性“つーたん”との結婚を発表。

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「わたしはわたし」で生きていく。

著:バービー
B6 判変型並製
定価:1,540 円
発売日:2023年5月20日(土)
発売元:株式会社PHP研究所
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Column

お笑い芸人の“うちの子”紹介

今をときめくお笑い芸人たちが愛すべきペットとの生活を語ります。飼い始めたきっかけやその子のチャームポイント、可愛い! と思う瞬間や彼らとの暮らしのなかで気づいたことなど、たっぷり語ってもらいました。しゃべれども、しゃべれども、ペットへの愛は尽きないようです。

2023.05.31(水)
文=高本亜紀
撮影=石川啓次
スタイリスト=谷口 夏生
写真=バービー