30代になって日常の幸せに目が向くように

 数え年で考える韓国では、イ・ジョンソクはもうすぐ30代半ばを迎える。俳優として、ひとりの人間として、心に期する目標はあるのだろうか。たとえば、本格的に世界に打って出たいという思いは?

「いや、殊更に世界を狙いたいという感じはまったくありません。たしかに若い頃はもっと野望のようなものがありました。20代の頃は、ほかに代わりがきかない俳優になりたいと思っていました。でも30代のいまは、僕を応援してくださるファンの方々にとって、恥ずかしくない俳優でありたいと思うだけです。そして、おいしいご飯を食べたり、仲の良い友人と会ったり、日常の幸せを大事にしていきたいと思うようになりました。

 最近、ファンの方々からのファンレターを読んで、自分の方向性を決める際に参考にさせていただくんですよ。(「ファンからの手紙にどんなことが書かれているんですか?」と尋ねるとしばらく考えて……)たとえば最近読んだ手紙には、『インタビューでの喋りすぎに気を付けてね』というメッセージがありました(笑)。インタビューって、お相手によって、質問も変わるし、対話の内容も変わってくる。面白いですよね。でも面白いと思っていると、僕は喋りすぎてしまうらしいです。今日は大丈夫だったでしょうか?(笑)」

2年間毎日歩いた南山の遊歩道からの眺め

 最後に、これから韓国を訪れる日本の読者に向けて、イ・ジョンソクが“いま進化する韓国”を感じるソウルのスポットを尋ねた。

「益善洞や乙支路は、人が多いから僕も数回しか行ったことはないのですが、すごく面白い街ですよね。益善洞では、狭い路地沿いに韓国の伝統家屋である『韓屋』が立ち並んでいて、おいしい店が沢山あるんです。

 さらに、これは僕のすごく個人的なスポットでもあるんですが、ソウルタワーのある南山公園の中に、南山図書館という公共施設があるんです。ソウルタワーから南山図書館に向かって降りていく道を、実は僕は兵役の2年間、毎日通っていて。高台になっているので、北側には付岩洞の街並みが、南側には日々進化していく梨泰院の街並みが見えて、しかも春には桜、秋には紅葉の名所にもなる。とても美しい場所なのでおすすめです」

イ・ジョンソク

1989年9月14日京畿道水原市生まれ。モデルとして活躍後、2010年俳優デビュー。2013年のドラマ『君の声が聞こえる』の大ヒット以降、『ピノキオ』『W-君と僕の世界-』『あなたが眠っている間に』『ロマンスは別冊付録』など主演作が軒並み高視聴率を記録。兵役を経て、2022年、MBCドラマ『ビッグマウス』で復帰を果たした。

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ドラマ『ビッグマウス』

三流弁護士のパク・チャンホ(イ・ジョンソク)は、ある殺人事件の弁護を引き受けたのをきっかけに身辺で奇妙な出来事が連発。ついには凶悪な天才詐欺師“ビッグマウス”にでっち上げられ、最凶の重罪人が送られるグチョン監獄に収監されてしまう。生き残るため、家族を守るため、チャンホは“ビッグマウス”になりきり、巨大な陰謀を暴いていく。

ディズニープラス スターで独占配信中
https://disneyplus.disney.co.jp/program/bigmouse

2023.04.07(金)
Photographs=KIM HEE JUNE @CO-OP.
Styling=LEE HYE YOUNG @ALL ABOUT STYLE
Hair=MOON HYUNCHEOL @Blow
Make-up=GANGMI @Grin by GANGMI
Coordination=NAM HYUNJI @neos inc.

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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