恋愛よりも大事に描かれる友情

 9話ではあーちん、なっち、みーぽんの仲良し3人組は、実は、まりりんの1周目の人生では、小学生の頃から仲良し4人組だったことが明らかとなりました。4人の姿にKiroroの「Best Friend」が流れたところで涙した人も多いのではないでしょうか。

 Kiroroの「Best Friend」とSMAPの「BEST FRIEND」は涙腺を押すスイッチ。自分にもこんな風に仲が良かった人がいたけど、ケンカしたわけでもないのにいつのまにか疎遠になってしまったということがあったなと思い浮かびます。

 これだけ女性たちのおしゃべりがメインで出てくるドラマなのに、本作にはガールズトークとして真っ先にイメージされる「恋バナ」がほとんど出てきません。そこにも見やすいポイントがあります。本作からは「私たちは恋愛だけの人生なんて生きていない」というメッセージすら感じます。

 「ドラマクラブ」のように、あれだけドラマが好きでたくさん観ていたら見ていたら、もう恋愛ドラマを消化するだけで結構お腹いっぱいなんですよね。というか、世の中には恋愛ドラマが多すぎる。むしろメディアが押し付ける恋愛至上主義、異性愛規範っておかしくない? とすら思うことだってあります。これくり友情メインのドラマ、観たかった!

 まるで台本がないかのようなキャストたちの自然なおしゃべりは、現実でもこの人たち、仲が良いんだろうなと思わせてくれます。ドラマを観ていて、何度か「はやく起きた朝は…」の磯野貴理子、松居直美、森尾由美を思い出しました。

 ドラマが終わってもみんなの会話だけでもずっと聞いていたいので、ぜひドラマクラブのおしゃべり番組やってもらえませんかね? ハガキ送りますから!

2023.03.11(土)
文=綿貫大介