台湾で旧暦の1月15日は、「元宵節(ランタン祭り)」といわれるお正月が終わる大切な日。台湾各地でさまざまな祝い方があることは以前の記事でもご紹介しましたが、台湾政府が主催する「台湾燈會(台湾ランタンフェスティバル)」は、毎年異なる都市で開催され、各地域の特性を生かした演出が行われます。

 今年2023年はなんと23年ぶりに台北市で開催。それぞれの会場の演出など、今年の台湾燈會の様子をご紹介します。


台湾燈會とは?

 台湾燈會は、台湾で開催されるランタン祭りの中で最大規模となるイベントです。毎年旧暦1月15日(2023年は2月5日)に開幕イベントが催され、メイン会場内に設置されたメインランタンの点灯式が行われます。そして、この日から約2週間にわたりイベントが続きます。

 開催都市は輪番制で、来年以降で開催が決定している都市は下記のとおりです。ちなみに、旧暦の1月15日をベースに決定するので、開催日は毎年異なります。

【来年以降の台湾燈會】

●2024年 開催日:2024年2月24日
開催都市:台南市
※台南建城400年を記念したイベントの予定

●2025年 開催日:2025年2月12日
開催都市:桃園市
※2016年の開催以来二度目

23年ぶりに原点となる台北市で開催!

 今年のテーマは「光源台北(希望が詰まった巨大な光の玉がゆっくりと空へ上昇し、台北を明るく照らす)」。台湾燈會では珍しい都市型開催というかたちで行われ、台北市内の複数の場所に会場が設置されました。

2023.03.07(火)
文・撮影=矢作晃之