台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2023年2月】悟明老師が占う「世界の動き」
旧暦のお正月が明け、運気が上向く“癸卯”がいよいよ始まります。その流れは、株価の上昇という形で見られるでしょう。そして、人々の“大金を掴みたい!”という気持ちも高まっていくように思います。そんな今月の鍵となる星は、廉貞・天相星、破軍星、武曲星、太陽星の4つ。それぞれの星の五行が象徴する分野の活性化が期待できます。飲食、ホテル、水産、船舶、金融、鉱業、宝飾、加工、製造といった業種の見通しは明るいものと思われます。
では、今月の鍵となる星を見ていきましょう。廉貞・天相星=ウクライナ&ベラルーシには、吉星の化禄が入ってきます。化禄は、禍を吉に変える力を示唆。現実に鑑みると、ウクライナ支援にメリットを感じる国々からのまとまった資金や有用な武器の提供が増加するのではないでしょうか。各国の介入により、停戦へと向かうことを祈ります。また、廉貞星の五行に注目すると、医療や医薬品、飲食業に光明があります。医と食の改善により、人々が安心して暮らせる状況が少しでも整っていくことを願います。
破軍星=インド&南アフリカには、吉星の化権が入ってきます。同じく吉星の文曲、そして凶星の五鬼がありますが、ここでは吉星の力が勝るため、大きな心配事はなさそうです。好調なのは、運輸、保険、娯楽業。人々が積極的に経済の立て直しに向かいそうです。
武曲星=中国には、吉星の化科が入ってきます。さらには吉星の左輔も入ってきますが、凶星の天哭があるため、喜び半分、憂い半分といった運気です。武曲の五行である金が象徴する金融、金属工業、電子、ハイテク産業の分野は持ち直しそうですが、人々が鬱々とするような状況が続く様相です。新型コロナ対策しかり、政府のさまざまな采配しかり。
太陽星=東南アジアには、凶星の化忌が入ってきます。また、同じく凶星の白虎もこの宮にあります。この星回りで心配されるのは、交通事故。世界的ニュースになる可能性もあります。産業面では、プラスチックや鉄鋼業などが好調。世界各国の工場移転がますます進むかもしれません。
では、その他の国を見ていきましょう。
ヨーロッパ&中東=天機星には、天上貴星と呼ばれる吉星の天鉞と龍徳が入ってきます。大きな災害に見舞われる心配もなく、活気に満ちたひと月となるでしょう。特に、天機星の五行である木が象徴するファッション、手工芸品、木材、印刷といった分野が好調に。折しも2月は、ロンドン、ミラノ、パリでコレクションが開催されるファッションウィーク。久々の通常開催となるメゾンも多いようなので、世界各国から関係者が集まり、大きな盛り上がりを見せるのではないでしょうか。
また、“願えば叶う”星回りゆえ、各種の交渉事を有利に進めていく場面が多く見られるかもしれません。
南アメリカ=紫微・天府星には、吉星の文昌と解神が入ってきます。こちらも安寧なひと月となる星回りです。悩みの種となっていた問題も解決に向かうことでしょう。紫微・天府星の五行は土、文昌は金。不動産、土木、宝飾、金融、自動車業界が活気づくように見て取れます。
アメリカ=太陰星には、金融面で力を発揮する吉星の魁罡と小さな凶星の天狗。この星回りには、世界の経済を牽引する勢いを感じます。太陰星の五行が水であることから、特に運輸、保険、娯楽産業の活性化が期待できそうです。
カナダ=貪狼星には、吉星の右弼、凶星の喪門が入ってきます。凶星の悪影響はほとんどなく、平穏なひと月となるでしょう。貪狼星の五行は木と水で、ファッション、デザイン、エンターテイメントの分野に勝機がありそうです。
ロシア=巨門星には、凶星の捲舌と空亡が入ってきます。捲舌は口ゲンカや小さな揉め事、空亡はこの場合、経済的な打撃を示唆しています。多数の死傷者が出るような星回りではありませんが、何かと騒がしく、経済的にも行き詰まりを感じやすいとき。そろそろ内部から立ち上がる人が出ることを期待したいところです。巨門星の五行は水。運輸業や水産業には、いくらかの救いがありそうです。
2023.01.30(月)
文=堀 由美子