瀬戸内でしか食べられない「瀬戸内醸造所」の逸品
温菜はエビやグチの子どもをオーブンでじっくり焼いて香ばしく仕上げた「瀬戸内の小魚のオーブン焼き」。「瀬戸内醸造所mio」では、足がはやく、また価格がつきづらいことから、生の状態では地域外に流通しない小魚を用い、瀬戸内でしか食べられない、とっておきの逸品を考案しました。
フードマイレージにも配慮され、なおかつここでしか食べられない味わいの「瀬戸内の小魚のオーブン焼き」。瀬戸内に訪れたら必ず食べたい一品です。
もちろん、メイン料理も瀬戸内マリアージュを堪能できる一品。2種類のメイン料理でマリアージュを堪能することができます。
この日のメイン1つ目は広島県産のイカをソテーし、イカ墨の濃厚なソースをあわせた一品。唐辛子のピリッとした辛味がイカによく合っていて、盛り付けも芸術的です。
メイン2つ目は、芸南漁港で獲れた「真鯛のバプール」。バプールとはフランス料理で蒸し料理のこと。ふっくらジューシーな真鯛の身は、味わいも濃厚。そこにほんのりと甘いカボチャのソースをからめるとさらに旨味が引き立ちます。鯛の上には、大ぶりな女鹿平の舞茸がのっていて、こちらも身厚で食べ応えがあります。
コースの締めは、お店の名物でもある「自家製手打ち麺」。毎日、石臼で引いた小麦を使って手打ちするこだわりの逸品です。
伊吹いりこの出汁を効かせた醤油ペースのスープに、大きな焼き豚が2枚のっています。もっちりとした自家製麺の食感と濃厚なスープがよく絡み、コースの締めにふさわしい味わいでした。
デザートは、満潮農園の無花果をこちらのワインでコンポートにしたものにバニラアイスを添えて。最後に珈琲か紅茶と、小菓子がつきます。
輸入食材や国内の遠方からの食材を使わず、近隣の食材のみを使用して作られた料理は、まさに瀬戸内でしか味わえない食体験。20代~30代の若い方が多く働いているのも印象的で、新しい時代のレストランを体現しているようです。
穏やかな海を見ながら、美味しいお料理とワインを頂く至福…。ゆったりとした時間が流れていて、贅沢な時間を過ごすことができました。
瀬戸内でその時一番おいしい食材を使って提供される「瀬戸内醸造所レストランmio」の料理。次に訪れた時には、また新しい食体験が待っているはず。季節ごとに食べに来てみたいですね!
瀬戸内醸造所 mio
所在地 広島県三原市須波西1-5-26
電話番号 050-3749-9902
営業時間 完全予約制にて営業
*今回のメニューは掲載時にはないものもありますので、ご注意ください。
*現在は10名以上の団体のみでの受付になっています。
定休日 火・水曜
https://setouchijozojo.jp/
Dive! Hiroshima
2022年広島の旅
2023.04.12(水)
文=根津香菜子
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