2023年の「G7サミット」の開催地に決まり、注目を集めている広島県。そこで今回は、広島の新たな名物になりそうなグルメや、まだまだ知らなかった歴史、絶景などをスポットごとに全6回に分けてご紹介します。
第5回となる今回は、ワインと料理のマリアージュを楽しめる素敵なレストラン「瀬戸内醸造所」です。
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散策スポットとしても人気の三原にある「瀬戸内醸造所」
広島県南部に位置する三原市瀬戸内海に面した三原は、城下町に風情のある小路など、多彩な表情を見せる歴史の街で、散策スポットとしても注目されています。
「瀬戸内醸造所」は、瀬戸内海屈指の多島美と言われる三原瀬戸を眼下に望み、目の前にはオーシャンビューが広がるワイナリー。「SETOUCHIを旅する」をテーマに、地元の農家から仕入れたブドウを使った多彩なワインを製造販売しています。
併設したレストラン「瀬戸内醸造所レストラン mio」では、「ワインに合う」をテーマに作られた、地元の食材の味を最大限に生かした料理を楽しむことができます。
*2023年4月現在は、完全予約制で10名以上の団体のみの受付となっています
「瀬戸内という地域を、味覚で体験する」というコンセプトで誕生した「瀬戸内醸造所レストランmio」。お店自慢の地域の食材を使った料理がズラリと並ぶコースは瀬戸内をギュっと濃縮したかのような満足感です。
季節ごとにメニューの内容が変わるランチコースは6,000円と8,000円の2種類。今回は6,000円のコースをいただきました。
まずは、野菜や魚を使った季節の前菜盛合わせから。
お野菜をメインに使った色鮮やかなお料理が並びますが、中でも気になったのが「ビキーニョ」という唐辛子。噛むとプチュっと中身が口の中ではじけて、ミニトマトのような食感が心地よい。辛さはほとんど感じませんでした。
「尾道の青パパイヤ」は、青パパイヤをコンポートにしたらどうなるの~!? と思いながら口に運ぶと、洋ナシに似た味と食感でほんのりとした優しい甘さが。地の食材を使いながら新しい味わいを表現する料理の数々に感動しきりです。
「瀬戸内醸造所レストラン mio」が掲げているコンセプトはもうひとつあります。それは「ワインに合うSETOUCHI料理」というもの。瀬戸内醸造所で醸造されたワインと合わせて楽しむことで、さらにおいしさが広がります。
いろいろなマリアージュを体験したい! というかたには、ワイン3種を、グラスで1杯ずつ味わうことができる「季節ごとにかわる グラスワイン3杯セット」(2,000円)がおすすめです。
「2021 Touha サンセミヨン(白・泡) 」(グラス価格は900円)はすっきりとしていて、お野菜を使った前菜とも相性抜群!
こちらのワインは瀬戸内の魚介類との相性を意識して造っているそう。低めのアルコール度数で飲みやすいのもうれしい。ワインも食もその土地の食材を使ったものと思うと味わいもひとしおです。
ワイン用品種のブドウジュースに紅茶をブレンドした「mioオリジナル葡萄ジュース」や、紅茶を発酵させた「自家製コンブチャのソーダ割」(いずれも800円)など、ノンアルコールメニューもあるので、お酒が苦手というかたも楽しめます。
2023.04.12(水)
文=根津香菜子