「体内時計を戻したいときは、ひとり温泉へ」
田辺千菊さん(フリー編集者)
不規則な生活が続いて、体内時計を戻したいときに温泉はうってつけ。宿の繁忙期ではない時期にぽっかり休みが取れたら行きます。最近だと「松本本箱」へ。町の本屋さんを兼ねているので、蔵書数が圧倒的。ざっと見るだけでも2時間はあっという間なので、夕食までの時間はほぼブックストアで過ごしました。
客室にタンブラーがあって1階のコーヒーが飲み放題なのと、全室が温泉露天風呂付きなのも個人的にはポイントが高いですね。敷地内に、カフェやショップなど散歩に出かけたくなる仕掛けがたくさんあるのも素敵。
●この2年で足を運んだ宿
松本本箱[長野/浅間温泉]
所在地 長野県松本市浅間温泉3-15-17(レセプション)
電話番号 0570-001-810(自遊人総合窓口)
宿泊料金
◆1室1名利用時の1名最低料金 (平日)32,481円~(休前日)42,506円~
◆1室2名利用時の1名最低料金 (平日)26,752円~(休前日)33,913円~
※アルコールペアリング 5,500円~
ひとり対応 通年
客室数 24室
食事 夕:食事処(個室あり)/朝:食事処(個室あり)
チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00
アクセス JR松本駅から車で20分、JR松本駅よりアルピコ交通バスで約30分、浅間温泉下車
https://matsumotojujo.com/journal/
●Wi-Fiあり
田辺千菊(たなべ・ちあき)さん
東京都生まれ。女性誌や旅雑誌を中心に企画から取材・編集まで行う。ハワイ通の食いしん坊ライター、離島ライターとしても活躍している。好角家でもあり、相撲の巡業先グルメにも精通。
「非日常を求めて、ひたすら空間を満喫」
束野由佳さん(キノアーキテクツ 代表取締役)
日常に疲れたら非日常を求めて温泉に行きます。コロナ禍は国内旅行で思い切り贅沢をしようと、一度泊まってみたかった「三養荘」へ。建築関係者なら誰もが一度は泊まりたいと願う名建築、村野藤吾設計の宿です。自然の地形を生かした造りが特徴で、玄関に到着した瞬間から非日常に浸れるような空間が。
宿泊した「初音」というお部屋は、広いお庭とかけ流し温泉付き。温泉に入って、たらふく食べて飲んで、ふかふかのお布団で寝るだけ、という幸せな時間を満喫でき、これからの人生、行きつけにしたい宿です。
●この2年で足を運んだ宿
三養荘[静岡/伊豆長岡温泉]
所在地 静岡県伊豆の国市ままの上270
電話番号 055-947-1111
宿泊料金
◆1室1名利用時の1名最低料金 (平日)47,635円~(休前日)57,650円~
◆1室2名利用時の1名最低料金 (平日)32,543円~(休前日)37,685円~
ひとり対応 通年
客室数 22室(ほか、会員制客室8)
食事 夕:食事処/朝:食事処
チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00
アクセス 伊豆箱根鉄道伊豆長岡駅より送迎あり(要予約)
https://www.princehotels.co.jp/sanyo-so/
●Wi-Fiあり
束野由佳(つかの・ゆか)さん
東京都生まれ。東京理科大学建築学科卒業。ファッション誌「VOGUE JAPAN」のエディターを経て、現在は建築設計事務所キノアーキテクツの代表を務める。京都、山、東京で多拠点暮らし。
「週末を温泉で過ごし、昼夜のリズムを整える」
月山ももさん(ブロガー)
できることなら週末はすべて温泉宿で過ごしたい、と思っています。どこにも出かけない週末はダラダラと過ごしてしまって昼夜のリズムが乱れて、月曜の朝に起きるのがつらくなるけれど、温泉で過ごすと「朝早めに起きて夜には寝る」というリズムを無理なくキープできるからです。
「源泉かけ流し」「美味しい食事」「近くで山歩きを楽しめるロケーション」のうち、2つ以上を満たすことが条件。山歩きの後に、疲れた体を温泉で癒やしつつ、持ち込んだiPad miniで読書をしたり、部屋でお酒を飲んだりして過ごします。
●この2年で足を運んだ宿
九兵衛旅館[山形/湯田川温泉]
所在地 山形県鶴岡市湯田川乙19
電話番号 0235-35-2777
宿泊料金
◆1室1名利用時の1名最低料金 (平日)25,850円~(休前日)30,800円~
◆1室2名利用時の1名最低料金 (平日)19,800円~(休前日)22,550円~
ひとり対応 通年
客室数 15室
食事 夕:食事処(個室)/朝:食事処(個室)
チェックイン 14:00/チェックアウト 11:00
アクセス JR鶴岡駅よりバスで約25分、湯田川温泉下車後徒歩約2分、または庄内空港よりタクシーで約30分
http://www.kuheryokan.com/
●Wi-Fiあり
月山もも(つきやま・もも)さん
山形県生まれ。2011年から登山を始め、16年よりブログ「山と温泉のきろく」に温泉宿の宿泊記や旅の記録を綴り、人気ブログとなる。著書に『ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山』(KADOKAWA)。
2023.01.06(金)
Text=CREA編集部