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小麦のおいしさを引き出したパンが早朝から多くの人を笑顔に
地元民はもちろん、長崎の市街地からも多くの人が車に乗ってやってくる人気のクラフトベーカリーが「オロン」です。
銀座の「マキシム・ド・パリ」で働いていた浦川順吉さんが、故郷に戻って1978年に創業しました。
焼きたてのパンがおよそ100種類!
店頭にズラリと並んだ焼きたてのパンは、およそ100種類。さらにサンドウィッチも入れると130種類ほどのパンが揃います。
例えば、メロンパンだけでも、ベーシックな「メロンパン」に加えて「ザラメ付きメロンパン」、チップチョコ入りの「チョコメロン」、「星の王子様」と名付けられたクルミ入りのメロンパンがラインナップ。
ほかにもソフトフランスにコーヒークリームを挟んだ「コーヒーマーべラン」や、たこ×️キャベツ×️紅しょうがの「たこ焼きパン」、「オマール海老ソースのフランス焼き」(バゲット)など個性的なパンも多く、好奇心をそそられます。
食べたいパンが多すぎて、悩みすぎてしまうおそれがありますので、特に優柔不断の人はご注意くださいね。
生地の長期熟成により小麦の旨みを引き出す
「オロン」のパンの特徴は生地を長時間熟成しているところ。例えば、食パンの場合は1日、フランスパンは3日寝かせてから焼き上げます。これによって小麦の旨みを引き出せるそう。
小麦自体にもこだわり、パンに合わせておよそ10種類を使い分けています。
例えば、国産小麦のみを使った「3日仕込みバゲット」は、無農薬のオーガニック小麦をはじめ、数種類をブレンドして作っています。
漁師のために作られた具だくさんのサンドウィッチ
これでもかと具が詰め込まれたサンドウィッチも名物のひとつ。
茂木は港町なので、漁師の人たちが海に出る時にお腹いっぱいになれるようにとの思いからできたサンドウィッチで、子どもからお年寄りまで年齢を問わず買っていくそう。
中でもたまご系の種類が豊富で、一番人気の「玉子とハムのサンドウィッチ」をはじめ、「ささみチーズとタマゴサンド」、「ハムカツとタマゴのサンドウィッチ」、「100%プリプリ海老カツとタマゴサンド」など、こちらも食べたいものが多すぎて、迷うこと必至。
毎朝6時30分にオープン! 焼き立てパンを朝食に
現在は創業者の浦川順吉さんが引退し、息子の太一郎さんがオロンの味を守ります。
オープンは毎朝6時30分。朝からおいしいパンを食べれば、1日を笑顔でスタートできて良いですね。
観光に出かける前に立ち寄って、ランチにパンを食べるのも良さそう。パンマニアならずとも必食のパンばかりなのです。
オロン
住所 長崎県長崎市茂木町2145-2
電話番号 095-836-2672
営業時間 6:30~16:00
定休日 火曜、第1、第3水曜
2022-2023年の年末年始は1月1日から1月4日まで休業
※12月29日から31日は正月用食パンのみを限定販売
2022.12.31(土)
文・写真=石川博也