徐々に世界を旅する人も増えてきましたが、自由に海外へ行かれなかった時期に、日本が誇る四季折々の魅力に改めて気付かされたという人も多いようです。
だから今こそ、手が届くところにある日本の魅力を再発見してみませんか?
特集では、各エリアの観光の達人に、その地が誇る自慢の絶景・風物詩について教えてもらいました。
今回は、福島県観光物産交流協会担当スタッフが選ぶ、冬の風景をご紹介します。
日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。この先の旅の参考にどうぞ!
◆白河だるま市
白河だるま市は、毎年2月11日の建国記念日に白河市で開催される人気の市。幸福をもたらすとされる「白河だるま」をはじめ、縁起物の数々や、地元の名物・名産品などの多彩な露店が出店する。
「時の白河藩主・松平定信が城下の繁栄を願い、お抱え絵師の谷 文晁氏に描かせただるまを花市で売り出したのが始まりといわれています。
約300年の歴史を誇るこのお祭りでは、市内目抜き通りにたくさんの露店が立ち並び、毎年多くのお客様で賑わいます。
だるまには、眉は鶴、口ひげは亀、顔の両側に松と梅、口の下には竹を模様化した『鶴亀松竹梅』が描かれています。大きさは18種類あり、最初は小さなだるまからスタートし、年々大きなだるまを買う末広がりの縁起物として、古くから人々に親しまれています」(福島県観光物産交流協会担当スタッフ)
開催日:毎年2月11日(建国記念日)
白河だるま市(しらかわだるまいち)
所在地 福島県白河市本町~天神町目抜き通り
◆会津絵ろうそくまつり
会津の伝統的工芸品の1つである会津絵ろうそくにより、会津若松の雪景色が幻想的に照らされる、会津絵ろうそくまつり。
「天正年間、会津では漆の実から採取した蝋を使ってろうそく作りが興り、菊・牡丹・梅などの華やかな絵柄が描かれた会津絵ろうそくが、武家社会で珍重されました。
1本1本に職人技が感じられる会津絵ろうそくを皆さんに知っていただこうと、このまつりを開催しています。
鶴ヶ城や御薬園をはじめとした市内各所で、『約10,000本のろうそくのあかりに照らされて雪景色に浮かぶ会津幻影』をお楽しみください」(福島県観光物産交流協会)
開催期間:2023年2月10日(金)~2月11日(土・祝)
会津絵ろうそくまつり(あいづえろうそくまつり)
所在地 福島県会津若松市
http://aizu.com/erousoku/
2022.12.16(金)
文=佐藤由樹