ルックスは地味だけど、味は記憶に深く残るおいしさ!

格子模様のリンツッアートルテ。見た目は地味でも、味は超リッチ。食べごたえのある一切れ

 ほかにも、このお店のケーキ、どれを食べてもおいしいです。

 エンガディナー(300円)はくるみとキャラメルの詰まった焼き菓子。スイス・ドイツの代表的な伝統菓子で、本場の味そのものです。

 リンツッアートルテ(300円)はフランボワーズジャム、ナッツとたっぷりのスパイスをきかせた焼き菓子。ジャムの甘酸っぱさとナッツの香ばしいほどよい苦味のコンビネーションが最高です。

 焼き菓子系は、見た目がどれも茶色で地味な印象なので、手土産には向かないかなと思う人もいるかもしれません。

 でも、食べたときの、ひとつずつの味の充実度と存在感は力強いものがあります。

 そして、食べたあとの体のあたたまる感じも、さすが、寒い国の伝統菓子。

 深まる秋にこんなにもぴったりくるお菓子はないですから、「秋のお菓子、持ってきましたよ~」と、自信を持って、差し上げてください。

 相手の記憶にしっかり残る手土産になるはずです。

スイス・ドイツ菓子 こしもと
住所 東京都中野区若宮3-39-13
電話番号 03-3330-9047 
URL homepage3.nifty.com/e-youko/koshimoto

肱岡香子(ひじおか きょうこ
フードスタイリスト。雑誌、書籍、テレビ番組などで活躍。『東京手みやげ美人』(講談社)では、大好きなお菓子をシチュエーションや相手に応じて“手みやげリスト”として紹介。

Column

肱岡香子のSweetsな手みやげ

フードスタイリストでお菓子大好きな著者の、豊富な“手みやげ”経験を元に、季節に応じた見目麗しいお菓子の数々をご紹介します。

2013.11.09(土)