原宿に店を構える古着屋「Swell Vintage (スウェルヴィンテージ)」のオーナーである山本めぐみさん。
山本さんのお店には、山本さんの“好き”に憧れ、自分の“好き”を見つけるために、古着初心者から洋服好きまで多くの人が訪れる。その人気はSNSにも広がり、Instagramでも華々しいファッショニスタからフォローされる山本さんはまさに古着のカリスマ的存在だ。
山本さんに上手に古着を取り入れるための大人のオシャレ術を聞きました。
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古着初心者は今自分が着ている服と似ている服を選びがち
――古着というとオシャレ上級者向け、という印象もあって、なかなか手を出しづらいという方も多いと思います。そんな古着初心者はどういったところから古着にトライしてみるのがいいですか?
お店にも結構、古着に馴染みがないという古着初心者さんも来ますが、みなさん手に取るアイテムが今ご自身が着ている服と似ているものだったりすることが多いんです。
これは古着に限ったことではないのですが、ついつい似たような服ばかりを集めてしまうと、そこから抜け出せなくなってしまいます。なので、そういうときはまず今着ているのと、違うテイストの古着を買ったほうがいいよってアドバイスします。
――自分の着ている洋服と同じものを選んでしまうの、すごくわかります…!
自分が着慣れた服ばかりを着ているとオシャレの幅を広げられないですよね。見慣れてないというだけで、似合ってないわけではなかったりもしますし。
そのためにはたくさんの洋服と出会い、試してみることをおススメします。
よく、「私、Vネック似合わないんです」と言ってクルーネックしか選ばないお客様がいたりするんですが、私から見てみると全然そんなことないんですよ。
本当は似合うのに、先入観で決めつけてしまっているんですね。それに、普段着ていないのでVネックに合う着こなし方を知らないだけだったりとか。実際に袖を通して、自分の目でじっくり見てみることでいろんな気づきがあると思うので、たくさん挑戦してみる、それがオシャレの最初の一歩ですね。
2022.11.08(火)
文=桐生奈奈子
写真=今井知佑