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古着は1点モノ。自分らしさを象徴するアイテム

――オシャレな人というのは“その人らしさ”が感じられる人なのかなと思います。“自分らしさ”はどうしたら作れるのでしょうか。

 実は私自身、自分らしい服って何なのかわからずにいます。ただ、つなぎを着ていると「めぐさんらしいですね」と褒めてくださることが多いです。メンズライクなスタイルに女性らしいエッセンスを加えることが自分らしさなのかな。

 でも、古着を着るって実はそれだけで自分らしさが表現できることなんじゃないかって思うんです。というのも、古着というのは、すべてが1点モノのアイテムだから。同じブランドの同じ型番でも、風合いや味が違うし、その背景も異なってきます。そんな古着を選んで着ている、それだけで“その人らしさ”は出るんじゃないでしょうか。

 こういうことを言っていると古着屋って歴史とかそういうところが強くフィーチャーされてしまい、ハードルが高く感じられることもありますが、全然そんなことはなくて。少なくとも私のお店は単純に私の好きなものを集めているお店なので、是非気軽に訪れて欲しいですね。

2022.11.08(火)
文=桐生奈奈子
写真=今井知佑