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タオルもふんわり仕上がります

 ニットやコートを干すコツとして、「自然乾燥は8割くらい。仕上げに熱を加える」と書きました。

 ニットには、スチームアイロンを使います。ちょっと浮かせるようにしながら、蒸気をまんべんなく当ててください。

 ダウンジャケットなら、6~7割自然乾燥させてから、乾燥機で乾かしてください。

 「縮んだり、傷んだりしそう」と怖がる人が多いのですが、大丈夫です。

 乾燥機で生地が傷むのは、水に濡れたところに急激に熱をかけてしまった場合です。

 濡れた状態は、繊維がいちばん弱っています。そこに熱を与えると、確かに縮んだり伸びたり、傷んで毛玉になってしまったりするのですが、半乾きにしてからなら大丈夫です。

 ニットやダウンに限らず、Tシャツでもタオルでも、どんなものでも、8割くらい自然乾燥させて最後の仕上げに15分くらい乾燥機にかけるのが、服のためにはベストです。買ったときのふんわり感がよみがえります。

 生地のゴワゴワが気になるけれど、なるべく柔軟剤は使いたくない、という人も試してみてください。シャツも、シワになりにくいです。

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茂木貴史(写真左)、茂木康之(中央)、今井良(右)の3人で結成し、毎日の洗濯を楽しくハッピーにするための活動をするプロ集団。横浜でクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)」を経営するかたわら、劇団四季や国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行う。また、オリジナルのナチュラル洗剤を開発し、好評を博している。

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2022.10.30(日)
文=洗濯ブラザーズ