部屋干し臭がなくなり、アイロンがけの手間が減り、服が長持ちする! ズボラでもできる、簡単な洗濯術とは?

 有名スターの舞台衣装のクリーニングを任せられている「洗濯ブラザーズ」の著書『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム)よりご紹介。


洗濯ネットは優秀! すべての衣類を入れて欲しいくらい

●スカスカもギュウギュウもNG!

 シルク、ウール、カシミヤ、アンゴラなどの動物性繊維のものは、必ず洗濯ネットに入れてください。こんな単純なことで、縮みを防止できます。

 シャツやブラウスなど、シワをつけたくないものも洗濯ネットへ。女性の下着など、型崩れを避けたいものも洗濯ネットに入れます。色ものも同様です。

 本来なら、すべての服を洗濯ネットに入れて洗ってほしいくらいです。

 クリーニング屋では、一枚一枚、すべて洗濯ネットに入れています。家庭用と同じ洗濯ネットです。

 ただ、家庭ですべての服を洗濯ネットに入れるとなると、何枚ネットがいるのかという話になりますので、大切にしたい服だけでも、ぜひネットを使いましょう。

 ただし、ネットの使い方にもコツがあります。

 大きいネットに服を入れてスカスカした状態では、結局、ネットの中で繊維がこすれてしまうので、意味がありません。シワや型崩れを防ぐことができなくなってしまいます。

 それを防ぐために、洗濯ネットに服を入れたら、ネットの中で服が動かないようにしてください。反対に、小さいネットにギュウギュウに詰め込むのは逆効果。

 洗剤液が衣類に浸透しにくいため、汚れが落ちにくいばかりか、かえってシワになってしまいます。

 シャツやズボンなどは、めんどうでもキレイに折りたたんでから洗濯ネットに入れましょう。洗い上がりのシワや縮みが防止できます。

 あとでアイロンをかける手間に比べたら、こちらのほうがラクですよ。

2020.03.11(水)
文=洗濯ブラザーズ