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ニットの上手な乾かし方を教えます

 ニットを丁寧に洗っても、干し方のせいで伸びたり縮んだり、型崩れしてしまうことがあります。

 Tシャツやワイシャツのようにハンガーにかけて干すと、水の重みで形のバランスが変わってしまいます。これが型崩れの原因です。

 型崩れさせないためには、重みを分散させる平干しが理想です。そのときに、バスタオルを敷けばパーフェクトです。

 バスタオルの上にニットの形を整えてのせ、タオルが濡れてきたら取り換えます。

 平干しできるグッズがない場合は、ハンガーを2本使って水平に干す方法があります。まず、1本のハンガーにニットを普通にかけます。そして、もう1本のハンガーに身頃と袖をのせます。

 ストールも2本のハンガーを使って、重みを分散させると型崩れが防げます。

 逆に、コートやジャケットなどは1本のハンガーで、水の重みで生地を伸ばしながら干すと形がキレイに整います。

 ワイシャツにシワをつけないやり方と同じ理屈です。

 そのため、コートやジャケットの脱水時間は30秒で充分です。水の重みを残したいからです。

 ニットやコートは、自然乾燥を8割程度して、仕上げに「熱」を加えると、さらに風合いがよくなります。その方法を次のページで紹介します。

2022.10.30(日)
文=洗濯ブラザーズ