太古の昔より連綿と繰り返されてきた人類の出産。社会の変容により変わったこと、科学の進歩によりわかったことはどんなこと? キャリア27年の出産専門ジャーナリストが、日頃の取材で得た最新情報をもとに“目からウロコのホントの話”をどどーんと紹介。

 今回は「出産トリビア(1) キャサリン妃が「翌日」退院した理由 他」を紹介。

» 第2回 出産トリビア(2) お産スタイルの流行に迫る! 他
» 第3回 出産トリビア(3) 母乳をあげると骨が弱くなる? 他

【トリビア1】
母の血液には、赤ちゃんの「DNAのカケラ」が混じっている。

 母体には、胎盤を通じて胎児のDNAの断片が血流に混入する。そのため、女性にはX染色体しかないはずなのに、男の子を妊娠した女性にはY染色体にある遺伝子が存在する。その状態は、出産後も少し続くことがあるという。最近、このわずかな胎児のDNAを調べられる機械が登場。新型出生前診断ができるようになり、いくつかの染色体異常がわかるように。今後次々に検査できる病気が増え、精度も向上するだろう。胎児のことがあまりにも詳細にわかってしまう時代は、もう目の前かもしれない……。

<次のページ> 胎児の顔がはっきり見えるエコー写真

2013.10.14(月)
河合 蘭=構成・文
梅津有希子=編集協力
添田あき=イラスト

CREA 2013年11月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

母になる 学校開校!

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