【トリビア2】
胎児の顔がはっきり見えるエコー写真がある。
超音波は第二次世界大戦時に潜水艦を探すために開発され、魚群探知機にも応用された技術。1970年代から医療に利用されるようになり、産科では“人体の中の海”にいる胎児を診る機械になった。解像度も上がり、今では3D・4D超音波と呼ばれる、胎児の顔がはっきり見える機械もある。本来は医師が胎児を診察するのが目的だが、妊婦にとってはその画像をもらって帰るのが健診の楽しみ。帰宅後は夫婦で愛らしいポーズに見惚れたり「この鼻、あなたにそっくり」となごんだり。
2013.10.14(月)
河合 蘭=構成・文
梅津有希子=編集協力
添田あき=イラスト