太古の昔より連綿と繰り返されてきた人類の出産。社会の変容により変わったこと、科学の進歩によりわかったことはどんなこと? キャリア27年の出産専門ジャーナリストが、日頃の取材で得た最新情報をもとに“目からウロコのホントの話”をどどーんと紹介。

 今回は「出産トリビア(2) スウェーデンの新生児集中治療室 他」を紹介。

» 第1回 出産トリビア(1) キャサリン妃が「翌日」退院した理由 他
» 第3回 出産トリビア(3) 母乳をあげると骨が弱くなる? 他

【トリビア1】
人気上昇中の助産院での出産は、出産全体の1%未満。

(2011年人口動態調査)

 近ごろマスコミによく登場し、増えているようにも見える助産院の出産。でも、助産院はそもそも数が少なく、医療行為が行えないので、現実には医師のいる施設が選ばれることが多い。助産院で産む人の数は全体の約1%。ただ最近は、病院の助産師が助産院へ研修に行ったり、院内助産院を作ったりして「医療のもとでの自然なお産」を行うところが増えてきた。このスタイルが普及すれば、もっと多くの人が自然なお産を選択できるようになる。

<次のページ> 「最後の砦」の病院に水中出産用プールがある。

2013.10.17(木)
河合 蘭=構成・文
梅津有希子=編集協力
添田あき=イラスト

CREA 2013年11月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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