誤飲・誤食してしまったら数時間以内に病院へ!

 犬が食べ物などを飲み込むと2 〜3 時間は胃にとどまるため、その間に病院へ行って処置してもらいましょう。胃にあれば吐かせたり内視鏡で取り出したりできますが、腸まで移動すると開腹手術になることもあります。

 できれば内視鏡のある病院に行くほうがベター。食塩や過酸化水素水などで無理に吐かせたりせず、まずは病院に電話して指示をあおぎましょう。

誤飲・誤食を防ぐには

ハイスタイルで犬が届かないように

 ロースタイルだと、犬の目の高さに食べ物がきてしまいます。ハイスタイルにして、犬が届かない高さに食べ物を置くことで、ある程度は避けられます。

ゴミ箱は蓋つきか高い位置に

 ゴミ袋をランタンハンガーなどで高い位置に吊るしたり、蓋つきのゴミ箱を用意したりと、ゴミを漁られない環境を作りましょう。普段から、拾い食いをしないトレーニングをしておくことも大事です。

グルキャンでは特に気をつけて!

 キャンプでは誤飲・誤食が起こりやすく、特に家族以外の人や犬も同じ空間で過ごすグループキャンプでは注意が必要です。ネギ類やブドウ、チョコレート、キシリトールガムなど犬が食べると危険な食べ物に加えて、食べ物のにおいがついたゴミも狙われやすいので、犬の届く場所に置かないようにしましょう。

 万が一誤飲してしまった場合は、自己判断せず病院に電話して相談を。そのときや、その後しばらく元気そうに見えても、1年以上経ったある日突然、消化管に詰まってしまうこともあります。病院に行くときは、誤飲したものがわかるよう、同じものや、誤飲した残りがあれば持っていくといいでしょう。

2022.10.11(火)
文=井上綾乃・山賀沙耶
イラスト=岡本倫幸