身近なハーブの花を愛でる

 「みなさんがよく知っているハーブも、この時期に花を咲かせていますよ」と、コンフリーとムラサキツユクサの花を愛でる佐藤さん。

「一番身近な野草といえば、ハーブですよね。いつもは葉や茎を活用しているハーブは、実はお花が可愛いんですよ」

 宿根草園でいくつかのハーブを見つけた佐藤さん。

「紫色の小花がうつむいたような感じで咲いているコンフリーは、生命力溢れるハーブです。かつては若葉をてんぷらなどで食べていたようですが、毒性があることが判明して花を鑑賞するようになった、なんてお話もあります」

「ハーブとしておなじみのタイムも、この時期に可憐な花を咲かせます。日常で使っているタイムはコモンタイムと呼ばれる種類が一般的ですが、“タイムの母”とも呼ばれるワイルドタイムはピンク色の花を咲かせていますよ」

 同じくハーブとして有名なローズマリーも紫色の小花をつけるので、花としても楽しめるハーブのひとつかもしれません。

 園内そこかしこにオキザリスが咲いていました。

「よく見かけるけど名前がわからない野草かもしれませんね。ポット苗としても売られていますが、野生でも見ることができます。ビビッドな色がきれいなので写真映えします」

 道ばたなどで、白やピンクの2センチほどの花を咲かします。和名は、春に咲くシオン(紫苑)の意。ソフトピンクの花色がやわらかい印象。

「荒れ庭に生えることから、貧乏草の名もありますが、よく見ると可憐です」

「ツユクサは日本に古くから自生する花ですが、その仲間の海外の園芸品種がありました。真夏の野草としてメジャーです。梅雨に咲くからツユクサ、というような覚え方もおすすめです」

 さらに、もう一段階自然に触れるなら、山野草園へも足を運んで、日本に自生している野草を見てみましょう。

2022.08.14(日)
文=大嶋律子(Giraffe)
撮影=榎本麻美