土壌を丹精込めて作り上げた老舗ワイナリー

◆タケダワイナリー(タケダワイナリー)

 日当たりのいい山の斜面に広がるブドウ畑にはキジがやってくるという。鳥にとっても居心地のいい環境は、自然を守りながらブドウ栽培を真面目に行っている証拠。

 日本ワインを牽引してきた「タケダワイナリー」は5代目社長・岸平典子さんが受け継ぎ、自然との共存をより意識している。彼女はフランスのワイン技術学校で学んだ後、山形県上山市だからこそ生まれる味を追求。

 先代からの土作りを続け、日本や欧州系品種を栽培し、収穫後はブドウをきめ細かく選果するなどの手間をかけて、質の高いバランスのいいワインを造り出している。

 8月中旬から10月ごろにワイナリー見学をすると、タイミングが合えば収穫や圧搾の様子を見ることができ、ワイン造りの物語を知ることで魅力を深く実感できる。

タケダワイナリー(タケダワイナリー)

所在地 山形県上山市四ツ谷2-6-1
電話番号 023-672-0040
ワイナリー見学 10:00~11:30、13:00~16:30
※要予約 12月~3月は平日のみ。
http://www.takeda-wine.co.jp/

2022.07.28(木)
Text=CREA編集部
Photogaraphs=Jun Hasegawa

CREA Traveller 2022 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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