いよいよ夏本番、抜けるような青空と緑が眩しい季節の到来です。四季があり、自然の移ろいを感じられる日本には、この季節、この土地でしか見ることのできない絶景が数多く存在しています。

 そんな「夏の絶景」を集めた「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年夏篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。

 各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく夏色の景色をお楽しみください。

 今回は、山形県観光物産協会が選ぶ、夏の絶景・スポットをご紹介します。

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆三淵渓谷

 三淵渓谷は、垂直に切り立った崖や、函状の断面、直角に曲がった雷形の河川など、独特な形状が珍しい渓谷。

 四季折々に見せる景観は美しく、夏には陽の光に照らされて水面や鬱蒼とした自然が輝き、秘境のような雰囲気に包まれる。

「長井ダムのダム湖『ながい百秋湖』の上流部に位置する渓谷で、ボートでしか行くことのできない場所です。

 狭い川幅と高さ50メートルを超える断崖絶壁は、圧倒的かつ神秘的なスポットです」(山形県観光物産協会)

三淵渓谷(みふちけいこく)

所在地 山形県長井市平山2743-4
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_12661.html

◆七ツ滝

 磐梯朝日国立公園にある七ツ滝は、幾重にも分かれた流れが岸壁の途中で一筋にまとまって滝つぼに流れ落ちる直瀑。

 近くの七ツ滝公園からはこの滝の全景を見通せ、大自然に包まれた勇壮な姿を眺めることができる。

「湯殿山参りする行者が滝に打たれて篭り身を清めたと伝えられています。日本百名瀑の一つであり、落差は90メートルにもおよびます」(山形県観光物産協会)

七ツ滝(ななつたき)

所在地 山形県鶴岡市田麦俣
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_259.html

2022.07.26(火)
文=佐藤由樹