いよいよ夏本番、抜けるような青空と緑が眩しい季節の到来です。四季があり、自然の移ろいを感じられる日本には、この季節、この土地でしか見ることのできない絶景が数多く存在しています。
そんな「夏の絶景」を集めた「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年夏篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。
各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく夏色の景色をお楽しみください。
今回は、CREA編集部が選ぶ、夏の絶景をご紹介します。
◆畦ヶ丸山
畦ヶ丸山は、登山やトレッキングに人気のある標高1,293メートルの山。かつては西丹沢の秘峰と呼ばれ、手つかずの大自然が広がっていたが、現在は登山道が整備され、気軽に登山が楽しめるようになっている。
山中には落差40メートルの下棚(しもんたな)と、落差60メートルの本棚(ほんだな)という2つの滝があり、丹沢山地の中でも有数の高さと豪快さを誇る名瀑。
滝周辺の苔むした景色は癒やされるような美しさで、滝つぼまで近づくと、水しぶきの清涼感に包まれながら、迫力のある滝の光景を間近から眺められる。
畦ヶ丸山(あぜがまるやま)
所在地 神奈川県足柄上郡山北町
◆報国寺
報国寺は、「竹の寺」として知られる鎌倉を代表する人気の観光スポット。
本堂の裏にある竹の庭には、美しく手入れされた約2,000本の孟宗竹が植えられており、目にも涼やかな美しいグリーンの世界が広がる。
また、散策路には天岸の岩や石塔、石仏配置などが巧みに配置され、より一層、和の趣を感じられる空間に。
竹の葉の隙間から降り注ぐ木漏れ日に照らされた竹の庭は、神秘的な雰囲気だ。
報国寺(ほうこくじ)
所在地 神奈川県鎌倉市浄明寺2丁目7番4号
https://houkokuji.or.jp/
2022.07.24(日)
文=佐藤由樹