◆三ツ石海岸

 真鶴半島の先端の沖合にある、3つの巨大な岩が特徴的な三ツ石海岸。約15万年前に噴出した溶岩によって形成されており、大潮の干潮時には端まで歩いていくことができる。

 先端にある三ツ石は「かながわの景勝50選」のひとつで、初日の出の名所としても有名。見晴らし抜群で、海岸線と三ツ石の織りなす美しい情景を望むことができる。

 また海岸では、神奈川県の天然記念物のウメボシイソギンチャクやサンゴイソギンチャク、干潮時には、貝類、エビ、カニ、魚類などのさまざまな生物を観察でき、シュノーケリングスポットとしても人気だ。

三ツ石海岸(みついしかいがん)

所在地 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴
http://www.town.manazuru.kanagawa.jp/soshiki/sangyoukankou/kanko/141.html

◆鷹取山

 鷹取山は、横須賀市と逗子市の間に位置し、その姿が群馬県の妙義山に似ていることから、「湘南妙義(しょうなんみょうぎ)」とも呼ばれる山。切り立った岸壁が特徴的で、かつては石切り場として岩を採掘するために利用されていた。

 鷹取山周辺は公園として整備されており、展望台からの眺めは格別。鎌倉や江ノ島といった湘南エリアから、晴れた日には富士山から伊豆、箱根、房総半島まで、雄大なパノラマを望むことができる。

 高さ約8メートル、幅約4.5メートルの、横須賀市の彫刻家、藤原茂氏により制作された巨大な磨崖仏、弥勒菩薩尊像も見どころの一つだ。

鷹取山(たかとりやま)

所在地 神奈川県横須賀市湘南鷹取3-3-520
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/4130/sisetu/fc00000978.html

2022.07.24(日)
文=佐藤由樹