台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2022年5月】悟明老師が占う「世界の動き」
今月も世界の関心事はウクライナ情勢にあり、侵攻関係のニュースが報じ続けられるひと月となるでしょう。
ここへきて、これまで傍観してきた感のある中国、一定の距離感を保ってきたアメリカが遂に動き出すかもしれません。
例えば、停戦協議に米中が介入して停戦への合意を導く……といったシナリオも考えられます。
コロナ禍は引き続き感染拡大を続けそうです。ただ、以前のように死亡者数は多くないため、各国の課題は、経済を回すためのウィズコロナの進め方となるでしょう。
では、今月の鍵となる4つの星から見ていきましょう。
この月のポイントとなるのは、ヨーロッパ&中東を示す天機星、北朝鮮を示す天梁星、南アメリカを示す紫微・天府星、アメリカを示す太陰星です。
天機星=ヨーロッパ&中東は、吉星の化禄を伴います。
さらに大吉星の天徳、金融や鉱物を意味する吉星の金匱が入ってくることから、物事が計画通りに運びやすく、経済的復興への期待が高まるひと月となりそうです。
天梁星=北朝鮮は、吉星の化権を伴います。小さな凶星の破碎星が入ってきますが、化権の力に打ち消され、悪影響はほとんどなく、為政者は意のままに物事を進めていくことでしょう。
紫微・天府=南アメリカは、吉星の化科を伴います。天が遣わす吉星の龍徳の守護もあり、人々の気持ちが明るくなるような出来事に恵まれそうです。
皆が健康を取り戻し、人々の往来が盛んになり、観光業をはじめとした産業の活性化、人々の収入増が期待できる星回りです。
太陰星=アメリカは、凶星の化忌を伴います。
しかし、文曲と左輔という2つの吉星の助け、銀河線で結ばれる天同星にある吉星・禄存の影響を受け、ピンチをチャンスに変える可能性を秘めています。
イメージされるのは、レジャーの活性化。人々がこれまで通りの観光を楽しむ姿が想像されます。金融業も好調で、アメリカらしい強さを見せそうです。
また、凶星の五鬼がありますが、小さな痛手に過ぎないでしょう。新型コロナが再び猛威を振るうも、死者が目立つことはない……影響としては、そんな状況が予想されます。
では、そのほかの国を見ていきましょう。
貪狼星=カナダは、落ち着いたひと月となるでしょう。
凶星の天狗があり、新型コロナの問題は残ることと思いますが、対処可能な範囲におさまると思われます。安穏な日々が送れることを祈ります。
そして廉貞・天相星および巨門星=ロシア。
世界中が注目するこの国の宮には、2つの凶星があります。
廉貞・天相星にある天哭は、悩み事、傷、悲観的な出来事を示唆。巨門星にある死符は、小さな傷害を意味します。
現実に鑑みると、ウクライナに侵攻中の兵士の負傷はもちろん、国内でも困難な状況に置かれる人々が出てくることが考えられ、大変憂鬱なひと月となるでしょう。
皆の憂いが晴れる日が少しでも早く訪れますように。
2022.04.30(土)
文=堀 由美子