バックヤードになりがちな寝室を、もっと心地よい空間に。毎晩「早く行きたい」と思える部屋なら、早寝の習慣も身につくはず。

 睡眠の専門家による環境づくりのノウハウとお手本にしたい二人の寝室を紹介。眠りの質の改善にも繫がります。今回は北欧エッセイスト・森 百合子さんの寝室を見せていただきます。

» 行きたくなる寝室をつくる①


色と光の使い方で寝室が大好きな空間に

 築88年の古い家を、長年住みながら少しずつリフォームしてきたエッセイストの森 百合子さん。コロナ禍で家時間が増えた2020年、課題だった寝室のリフォームがついに完了した。

 北欧のライフスタイルに精通した森さんならではの色使いや光の使い方には、真似したいポイントがたくさん。

「この部屋にはもともと押入れだった凹み部分があり、クローゼットにするしかないかと思っていたのですが、ふと閃いてベッドの頭を入れたらどうだろうと。

 上に吊戸棚をつけ、ほどよい穴ぐら感が出て落ち着く空間になりました。奥の壁に憧れの壁紙も貼れて、気に入っています」

2022.04.09(土)
Text=Yoko Maenaka
Photographs=Wataru Sato, Ichisei Hiramatsu

CREA 2022年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

あたらしい暮らし 楽しい暮らし

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「CREA」2022年春号の特集は、「あたらしい暮らし 楽しい暮らし」。激動する時代の中“楽しい暮らしの正解”はなくて、きっとそれは百人百様。でも人生100年時代となり、キャリアがマルチステージ化していくと言われる世界を、自分らしく楽しむためには、自分の中に「種」を持っていたい。今すぐじゃなくても、ちょっと先の未来に芽が出るような、小さくても、強い種を――。