メイの感情が爆発したシーンは是非見て欲しい

――作品の中で一番手ごたえを感じたシーンを教えてください。

 メイは面白いシーンがたくさんあるんですけど、感情が爆発したシーンがあって。メイが自分のノートに落書きをしてたのがお母さんにばれて、お母さんに怒られちゃうんですよ。その後に自分の部屋に戻ったメイが恥ずかしくなっちゃって、枕に顔を押し付けて「ワーッ!!」ってなるシーンがあるんですが、そのシーンは演じていても楽しくて。

 スタッフさんを笑わせることができたらいいなと思って、ずっと考えながら演じたんです。ここはうまくできたなって満足しています。

――逆に一番苦労したシーンはどんなシーンでしたか?

 一番最初のシーンですね、メイの心の声を話すシーン。一番最初に声優としてトライするシーンでもあったんですが、本当に難しくて何度も録り直しました。

 伝統の重みとかを声で表現しなくてはいけないんですけど、一方でメイの心の声でもあるから単なる説明になってしまってもいけない。メイの個性も出しつつ表現をしなくてはいけなくて、感覚をつかむのに苦労しました。

ジャンルを問わずいろんなことに挑戦していきたい

――まだデビューして1年ちょっと、俳優としてテレビドラマだけでなく、バラエティ、舞台、声優と活動の幅を広げてきています。今後こういうことをしてみたいとかがあれば教えてください。

 ジャンルを問わずいろんなことに挑戦してみたいですね。

 今回、本当に声優の仕事が楽しかったので、またやってみたいというのはありますね。今回はアニメーションの吹替だったので、実写版の吹替も興味あります。また全然違うと思うので。

上質なエンターテイメントの世界観に浸ってほしい

――最後に作品の見どころを教えてください。

 どの年代の人が観ても楽しめる作品だと思うんですよね。観る人によって感情移入するキャラクターが変わるというか。私と同世代とかならメイに共感する人がたくさんいると思うし、メイのお母さんの姿を見て共感する人もいると思います。そんな風にいろんな視点があるので、何度も作品を観て欲しいです。

 あと、何と言ってもやっぱりピクサー映画らしい上質なエンターテイメントです。歌とか音楽もすごく素敵ですし、映像もレッサーパンダの毛並みとか1本1本丁寧に描写されていて、圧巻です。

 物語の奥深さもあるけど、テンポも良いので、観終わった後は面白かったし、楽しかったって感じると思います。世界観に浸って、作品を楽しんでほしいですね。

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●衣装クレジット

NATSUMI OKUMURA

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佐竹桃華(さたけ・ももか)

2003年1月19日生まれ。京都府出身。2020年に「第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン」で「17LIVE賞」に輝く。『私ときどきレッサーパンダ』で初声優・初主演を務める。

『私ときどきレッサーパンダ』

3月11日(金)よりディズニープラスにて見放題で独占配信中
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2022.03.16(水)
文=CREA編集部
写真=石川啓次
ヘアメイク=堀口有紀
スタイリスト=石黒祥江