顔が見たくて車でピュッと出かけるところ

塩の魅力を知り尽くした塩屋が手がける塩そば屋

基本の塩そばは、揚げごぼう、低温調理のチャーシュー、季節野菜の海苔巻き、揚げつくねなどの具材がつき 1,300円。
基本の塩そばは、揚げごぼう、低温調理のチャーシュー、季節野菜の海苔巻き、揚げつくねなどの具材がつき 1,300円。
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　広沢さんが愛用する「またいちの塩」の新三郎商店が、昨年開いた新店。全粒粉の細麺に、鶏ベースの塩スープが特徴だ。

「またいちの塩」も購入可能。
「またいちの塩」も購入可能。

　澄んだスープの旨みを味わったら、麺を噛みしめ、あとはチャーシュー、味たまご、揚げごぼうなどの数種類の具材を加えたり、テーブルに置かれた3種類の塩で“追い塩”をする楽しみも。

卓上塩は、えび塩、金ごま塩、塩造りの過程でわずかな量しかとれない、たる底塩。
卓上塩は、えび塩、金ごま塩、塩造りの過程でわずかな量しかとれない、たる底塩。

「お酒を楽しみたい方は、具材を先に出しますのでそれをつまみに飲んで、最後に塩そばで〆るのもアリですよ」と、オーナーの平川秀一さん。

オーナーの平川さん。
オーナーの平川さん。

おしのちいたま

所在地　福岡県糸島市前原西1-6-22
電話番号　092-330-8732
営業時間　11:00～16:30(L.O)
定休日　木曜
https://mataichi.info/oshinochiitama/

「これが木だったらいいな」を叶えた暮らしの道具

九州の杉で作る二段重箱 27,500円は、普段のおかずを盛っても絵になる。角を取ったデザインで“重箱の隅”をつつかなくて済むのも嬉しい。
九州の杉で作る二段重箱 27,500円は、普段のおかずを盛っても絵になる。角を取ったデザインで“重箱の隅”をつつかなくて済むのも嬉しい。

　木工作家・酒井航さんの工房に隣接したショップ。メインのテーブルウェアは、絶妙なカーブで口当たりのいいスプーンや、美しく丈夫な箸、やわらかなフォルムの器など、暮らしに取り入れやすいものばかり。

口当たりのいいカトラリー類。
口当たりのいいカトラリー類。

「食事の主役は料理だから、カトラリーや食器は主張しすぎないほうがいい。口に入れるものを丁寧につくる仕事は、家具をつくる際にも役立っています」と、酒井さん。使い手としての感覚や目線を大切にしたモノづくりが、愛される理由だ。

広沢さんと一緒に作ったサーバースプーン。柄が短く料理をすくいやすい。4,400円。
広沢さんと一緒に作ったサーバースプーン。柄が短く料理をすくいやすい。4,400円。

DOUBLE=DOUBLE FURNITURE

所在地　福岡県糸島市志摩芥屋1-1 芥屋フラワーセンター内
電話番号　092-328-2010
営業時間　金・土曜の11:00～17:00
定休日　日～木曜＋不定休
Instagram：@doubledoublefurniture

新しいモノや人と出会えるショップを超えた場所

林さんが「部屋の中に小屋を建てる」やり方で作った店内は、秘密基地のよう。
林さんが「部屋の中に小屋を建てる」やり方で作った店内は、秘密基地のよう。

　オーナーの林博之さんは、アウトドア用品の輸入会社を経てフリーの営業代行となり、広沢さんと前後して糸島に移住。扱うブランドのサンプルを置いていたショールームを「バイヤーさんだけでなく、誰もが気軽に入れて交流できる場所に」と、ショップにした。

入り口のディスプレイにもワクワク。
入り口のディスプレイにもワクワク。

　タウンユース可能なデザイン、機能性を兼ね添えた「日常が楽しくなるアイテムは、刺さる人には刺さるという絶妙なラインナップ。まさに、自分が好きなものを“探して捕まえる”店なのだ。

STANDARD SUPPLYのバッグなど、日常的に使えるアイテムが豊富。
STANDARD SUPPLYのバッグなど、日常的に使えるアイテムが豊富。
パタゴニアも採用しているミアーのタンブラー。
パタゴニアも採用しているミアーのタンブラー。

GOOD DAILY HUNT

所在地　福岡県糸島市前原西1-7-20 矢野ビル 2F
電話番号　092-332-8994
営業時間　12:00～17:00
定休日　日・月曜
Instagram：@gooddailyhunt

広沢京子(ひろさわ・きょうこ)さん
料理家

1975年生まれ、千葉県出身。大阪あべの辻調理師専門学校卒業後、飲食店勤務、フードスタイリストのアシスタントを経て独立。生産者との繫がりを大切に料理家として幅広く活躍中。

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2022.03.24(木)
Text＝Yuki Ito
Photographs＝Atsushi Hashimoto
Food coordinate ＆ Styling＝Kyoko Hirosawa

CREA 2022年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

あたらしい暮らし 楽しい暮らし

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特別定価880円

「CREA」2022年春号の特集は、「あたらしい暮らし 楽しい暮らし」。激動する時代の中“楽しい暮らしの正解”はなくて、きっとそれは百人百様。でも人生100年時代となり、キャリアがマルチステージ化していくと言われる世界を、自分らしく楽しむためには、自分の中に「種」を持っていたい。今すぐじゃなくても、ちょっと先の未来に芽が出るような、小さくても、強い種を――。

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