越前和紙の伝統技法を使って和紙作りを体験!
越前和紙の伝統技法の一つである”引っ掛け”の体験ができる工房が「やなせ和紙」。こちらでは本鳥の子紙などの無地の襖紙や、雲肌などの模様のある襖紙を漉いたり、障子紙や壁紙、和紙を用いた小物を製作しています。
ワークショップでは、A3程度の和紙を漉き、そこに引っ掛け技法で柄付けができます。30分程度乾燥させれば出来上がり。自分で作った和紙を1枚持って帰ることができます。
「簡単そうに見えますが、実際にやってみるとひとつひとつコツがあって、職人のスゴさを実感できると思います。和紙のとろとろとした”練り”と呼ばれる液体に触れながら、越前和紙作りに挑戦してみてください」(山田さん)
アルミを叩いて世界でひとつのバターナイフを作る!
越前打刃物の伝統的技術による刃物の製造をはじめ、独自の鍛造、熱処理、刃砥ぎなどの加工技術を取り入れながら、刃物の可能性を拡げている工房が龍泉刃物です。新分野としてカトラリーやステーショナリーなどのものづくりも行っています。
ワークショップでは、鍛造から研磨までを体験できるワークショップを開催。アルミを叩いて世界に一つだけのバターナイフまたはアイススプーンを作ることができます。
「自分の体よりも大きな機械の前に座って作業を行います。音や振動がスゴくて、その迫力を感じられるのは工房ならでは」(山田さん)
工房見学と鋳造体験に、お土産までついてくる
刃物を扱う13社が共同で運営を行う、ものづくりを「見る」「学ぶ」「作る」「買う」ことができる総合施設が、タケフナイフビレッジ。
タケフナイフビレッジでは、伝統工芸士がツアーガイド役となって普段は入れない工房を見学できます。鍛造体験もできますし、お土産までもらえちゃう。
「職人が鉄を打っているところ、火を入れているところ、削っているところを工房の上部から見渡したあとに鍛造体験ができます」(山田さん)
2022.03.10(木)
文=石川博也