会場では職人の道具や端材なども販売される

 イベントの拠点となる、うるしの里会館軒下には特設ショップ「RENEW STORE」が登場。一般販売されている正規品はもちろん、職人の使う道具や端材なども販売される。

「販売されているものに興味を持ったら、それを使っていたり、作っている工房に足を運ぶことができるのもRENEWの楽しみ方のひとつです」(山田さん)

福井の食にも出合えます

 工房見学やワークショップの合間にぜひ楽しみたいのが、福井のローカルフードです。会場内で食べるのもありですし、周辺の店を訪れるのもよし。

 例えば、「山うにの里 ほやっ停」では、鯖江市の河和田地区の伝統的な薬味「山うに」を使ったラーメンや、山うにを生地に練りこんだり、薬味に使ったりしたたこ焼きが味わえます。また、移動式パティスリー「雲職人ニュアージュ」では、漆器をモチーフにしたこの地域ならではのスイーツに出合えます。

 カニもシーズン中ですし、大根おろしをのせて食べる越前そばに舌鼓を打つのもありです。

「食にも注目していただくと、食事の時間も含めて朝から晩まで丸一日イベントを楽しむことができますよ」(山田さん)

社会的意義の高い活動に従事する人たちが集結

 ものづくりだけでなく、食、教育、福祉、コミュニティ、ITなどをキーワードに、全国から社会的意義の高い活動をしている人たちが集うイベント「まち/ひと/しごと」も同時に開催します。

工房の選定や順番など事前に作戦を立てるのが吉

 RENEWはコンテンツが盛りだくさんのイベントです。正直な話、会期中にすべてを回ることは難しいので、ぜひ事前に公式サイトを見て、プランを立ててから現地入りすることをオススメします。

 山田さんに裏技的な楽しみ方を聞いてみると、こんな回答が。「マップを見ながら気になる工房に行くのもよいですが、例えば、スタッフや職人にオススメの場所やおもしろいことをやっている人などを聞いて、そこに行ってみるのもありですね。現地の人しか知らない、とっておきの情報が手に入るかもしれませんよ」

 いかようにも楽しめるのがRENEWの魅力。ぜひ自分なりのプランを見つけてみてくださいね。

 RENEWは毎年10月に開催されていますが、昨年の回がコロナ禍の関係で延期となり、この3月の開催となりました。今年10月には次回の開催が予定されていますので、今回タイミングが合わなかった人は、秋に福井を訪れてみては。

RENEW/2021

場所 福井県鯖江市・越前市・越前町全域
●総合案内 うるしの里会館
所在地 福井県鯖江市西袋町40-1-2
電話  080-7850-5336(RENEW実行委員会)
開催期間 2022年3月11日(金)~13日(日)
開催時間 10:00~17:00※参加する企業によって異なります。
アクセス 電車の場合は、JR鯖江駅より「つつじバス 河和田線/幹線」をご利用の上、「うるしの里会館」で下車。車の場合は鯖江ICより約10分
https://renew-fukui.com/

2022.03.10(木)
文=石川博也