岐路に立ったら心が動く方へ

 日々の暮らしは、多くの“生”によって成り立っているという。

「ひとりで生活してるわけじゃないから、その分良いこともあれば、自分のペースではいかないこともある。その両方あるのが大事だなって最近思います。ポジティブなことだけでなくストレスも絶対必要で。それは対人に限らず、植物や犬に対しても思うこと。

 彼らは言葉が喋れないから、思いやる部分とか『今、何を求めてるのかな?』と感じることがたくさんあって勉強になります。生き物と一緒に生活するっていいですよね」

 2021年、大きな岐路に立った彼に“選択の指針”を尋ねると、「心が動くか動かないか」と即答。

「今回の決断はひとりの問題ではなく、いろんなものがついてくるから難しかった。でも、何かを決めるときって心配や迷惑をかけるといったネガティブなこともつきまとう。だけど俺は、それはちょっと置いておいて、心が動くものに向かって突き進んでいきたいんです。それって生きる上ですごく大事なことだと思います」

Their Seeds

過去からも未来からも常に自由でいること。
大切な人たちとともに。

» この続きは「CREA」2022年春号で読めます

森田 剛(もりた・ごう)

1979年2月20日生まれ、埼玉県出身。1995年、V6のメンバーとしてデビューし、2021年11月1日まで活動。映画や舞台で俳優としても活躍する。舞台出演作に「金閣寺」「ビニールの城」「空ばかり見ていた」「FORTUNE」など。映画主演作に『ヒメアノ~ル』、最新作に『前科者』がある。

森田 剛のChronicle
新たな道のはじまりとこれからのこと

≪2021年≫
・11月2日
事務所「MOSS」始動

・12月29・30・31日
MOSSが企画・製作を行った主演短編作品『DEATH DAYS』をYouTube「MOSS CH」に公開

≪2022年≫
・1月28日
映画『前科者』公開

・3月12日
劇場版への再編集を経た主演映画『DEATH DAYS』が全国の一部劇場にて順次上映予定

・5月10日~
舞台「『みんな我が子』-ALL My Sons-」に出演予定

映画『DEATH DAYS』

生まれた時から死ぬ日を知っている世界で、男の数奇な人生を描く。森田は20歳から40歳までを演じた。劇場版への再編集を経て公開。

●企画・製作:MOSS、監督・脚本:長久 允


舞台「『みんな我が子』-ALL My Sons-」

アーサー・ミラーの戯曲。2年ぶりの舞台出演となる森田は、戦争から戻らない弟の婚約者に惹かれる長男クリスを演じる。Bunkamuraシアターコクーンほかで上演予定。

●演出:リンゼイ・ポズナー

あたらしい暮らし
楽しい暮らし

2022.03.12(土)
Text=Mami Naruta
Photographs=Tim Gallo
Styling=Koji Oyamada
Hair & Make-up=TAKAI
Plants decoration=Yasutaka Ochi (DILIGENCE PARLOUR)

CREA 2022年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

あたらしい暮らし 楽しい暮らし

CREA 2022年春号

あたらしい暮らし 楽しい暮らし

特別定価880円

「CREA」2022年春号の特集は、「あたらしい暮らし 楽しい暮らし」。激動する時代の中“楽しい暮らしの正解”はなくて、きっとそれは百人百様。でも人生100年時代となり、キャリアがマルチステージ化していくと言われる世界を、自分らしく楽しむためには、自分の中に「種」を持っていたい。今すぐじゃなくても、ちょっと先の未来に芽が出るような、小さくても、強い種を――。