一見するとネイルカラー、実はリキッドタイプのブラッシュという遊び心満点の「チークポリッシュ」がお目見え。アディクションって以前にもリップのようなチークスティックを出したけれど、それに続くクリエイターAYAKOさんこだわりの新感覚のチークカラー。どの色もめちゃめちゃ可愛い。使いやすくて機能性もばっちり。発表会でAYAKOさんに聞いた色選びのコツやとっておきのテクニックと合わせてご紹介。

塗るだけで湯上がりのような、ぽーっと上気した頬に

 ボトルはアディクションのネイルポリッシュのすりガラスバージョンといった感じ。内蔵された筆に適量取り、頬の何カ所かにおいて指でなじませるだけでみずみずしく肌に溶け込んで、お風呂上がりのちょっとほてったような血色感のある頬に。重ねづけしてもムラにならず、肌と一体化した自然な仕上がりが続くのは揮発性オイルを組み合わせた独自の処方によるもの。さらっとしてベタつかないから思いのままに色味のコントロールができ、この上にパウダーチークを重ねてもOK。

 AYAKOさんのおすすめテクニックとしては、頬骨の高いところから目尻の下、こめかみにかけて幅広くぼかすとイノセントな(幼さのある)セクシー感が出せると。黒目より内側に色がつくとオテモヤン顔になりやすいので外側方向へぼかすのがポイントだそう。

 そして、使いやすさを考え抜いた見た目も美しい圧巻のカラーバリエーション。キュートなピンクやフレッシュなヘルシーオレンジのほか、赤みを抑えたヌードベージュやイエロートーンのチェリーレッドなどありそうでなかった血色トーンが見つかるのも嬉しい。

 AYAKOさんによると、「タッジオ」という名のローズは映画「ベニスに死す」に登場する少年タッジオをミューズに生まれた色。「サスピシャス」という赤みがかったベリーカラーは日焼けした肌におすすめ。引き締まったシャープな顔立ちがつくれるのでコレクションでは男性モデルにも好評だったとか。

 この秋のメイクは強い目元と女らしい口元のバランスをとる意味でもチークは重要な存在。さて、あなたはどの色から遊んでみる?

ローズヒップオイルやラベンダーオイルなどのエモリエント成分を配合。リキッドが肌にのりやすいようコシのある筆を採用。肌への心地よさ、使いやすさにもこだわりがヒシヒシ。
チークポリッシュ 手前から、サスピシャス、タッジオ、ローズバー、リベンジ、フレッシュ、スウィンギン、シック  各¥2940/アディクション

吉田昌佐美(よしだ まさみ)
美容ジャーナリストの先駆者的存在。製品の特徴を的確にとらえた美容記事から、生活や精神のあり方まで含めた、まったく新しい美容論で多くの女性を魅了。CREA本誌では、毎回1つのブランドの魅力・実力にディープに迫る「ブランド力調査隊」を好評連載中。

Column

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2013.09.08(日)