③「夢中さ、きみに」

 「このマンガがすごい! 2021」オンナ編(宝島社)で1位を獲った、和山やま先生の『女の園の星』(祥伝社)。女子高校生に翻弄(?)される国語教師・星のクスっと笑える日常を淡々と描いた話題作です。「もうとっくに読んでるよ!」という方も多いのでは?

 そんな方におすすめしたいのが、同じく和山先生の『夢中さ、きみに。』。星先生にハマった方は、こちらもすでに履修済みでしょうか。2019年に和山先生が同人誌で発表し、書籍化されるやいなや第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、第24回手塚治虫文化賞短編賞を受賞したという本作。

 『女の園の星』が女子高校生メインだったのに対し、こちらの主な登場人物は男子高校生。

 「僕のことずっと橋本環奈だと思ってたの?」。短編に登場する、とある男子のセリフですがもうこれだけでどんな物語なのか気になって仕方がない。シュールな笑いが次々と展開される面白さももちろんのこと、紡がれる短いストーリーそれぞれに、若く未熟な高校生たちが“ただ生きている”日常の輪郭がしっかりと見えるんです。

 仕事にプライベートに、いろんなことに追われてちょっと息が詰まりそうなら、全8編を土日にゆっくり4編ずつ読んでみてはどうでしょう。きっと、独特な魅力あふれる高校生に『夢中』になるはずです。

『夢中さ、きみに。』

和山やま:著
KADOKAWA ビームコミックス
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④TBSラジオ「CITY CHILL CLUB」

 「CHILL(癒し・すばらしい・かっこいい)」をコンセプトに、さまざまな“チルい”音楽を2時間のプレイリストにまとめてくれるラジオ番組です。

 パーソナリティは、アーティストやクリエイター。放送開始した2020年10月から、ひと月ごとに選者が変わっています。今月は、尾崎裕哉、バトシン、安井一真、田中理来、Foi、Hiplin、宮田'レフティ'リョウ、カルロス矢吹の8名。

 放送は平日27時~29時と空が白みはじめる時間帯です。もちろんradikoなどの配信でも聴けますが、あえて金曜日の夜に夜更かしをして、空が白み始めるころまでゆったりと、あたたかい飲み物を片手にリアルタイムで流してみるのはどうでしょう。プレイリストを聞き終えた土曜の朝5時に、「さあ寝るか」もたまには良いですよね。

⑤人と地球にやさしいカフェ「茶珈堂 Cha Café do(ちゃかふぇどう)」

 明日10月22日(金)、表参道に新しいカフェがオープンします。

 その名は「茶珈堂 Cha Café do(ちゃかふぇどう)」。「いいことの、はじまりに。」をブランドコンセプトにした生花&ドライのフラワーショップ「TOKYO FANTASTIC」とコラボして、ボタニカルインテリアに囲まれながら、おいしいコーヒーやスイーツ、からだに優しい食事をいただくことができます。

 街にも活気が戻りつつあるいま、週末の表参道もたくさんの人が行き交うことでしょう。ずっと我慢していた買い物や友人とのランチ、明治神宮のあたりを歩いてみるだけなんていうのも良い休日の過ごし方。

 そのついでに、心安らぐボタニカルな空間でのティータイムもいかがですか?

茶珈堂 Cha Café do(ちゃかふぇどう)

所在地 渋谷区渋谷4-4-25 表参道より徒歩3分
営業時間  9:00~19:00
オープン日 2021年10月22日(金)
定休日 なし(年末年始は休業)
https://www.chacafedo.jp/

Column

週末何しよう? 過ごし方5選

興味あることは沢山あるけど、「To Do List」じゃ重すぎる、スローなウィークエンドにしてほしい。そんなあなたのために、ゆるーい週末の過ごし方ガイドをCREA編集部が5つピックアップしてみました。

もちろん、今週末は部屋でゆっくり寝て過ごしちゃう、なんてのもOK。だって、週末はまた来週もやってくるんだから。

2021.10.21(木)
文=CREA編集部