●コミカルキャラでギャップを感じさせる『私をくいとめて』
――完成した作品を観た感想は?
そこまで登場シーンは多くはありませんが、登場するたびにポップなBGMが流れたり、1本の作品を通して、ここまで奇妙で面白い役をいただけたことは有り難かったです。
映画をご覧になる方には、カーターが出てくるたびに、「なんだ、こいつ?」と思いながら、ひと笑いしていただけたら本望だなと思っています。
――本作では、どんな新しい若林さんが見られると思いますか?
初対面の人からは、なぜか「怖そう……」と言われる僕ですが、そういう意味ではカーターは不思議な魅力を持ったキャラクターだと思うんです。なので、モデルのときの僕とは違う、じつはコミカルなお芝居もできる可能性みたいなものを感じてもらえたら嬉しいです。
――将来の目標や展望、また憧れの人がいれば教えてください。
僕だけじゃなく、同じ世代の役者は、お芝居を通り越した部分で、みんな菅田将暉さんの影響を受けているんです。だからこそ、憧れの存在です。
また、窪塚洋介さんの自分らしさを貫くカッコ良さにも憧れていて、将来的には「100%、自分らしくいられたら」とも思っています。
『私をくいとめて』
おひとり様の暮らしにもすっかり慣れた31歳のみつ子(のん)。そんな彼女が楽しく平和に生活できているのには、ある理由があった。彼女の脳内にはもう一人の自分“A”が存在し、人間関係や身の振り方に迷った際には正しい答えをくれるのだ。そんなある日、みつ子は取引先の若手営業マン・多田(林遣都)に恋心を抱くことになる。
https://kuitomete.jp/
2020年12月18日(金)より公開
©2020『私をくいとめて』製作委員会
Column
厳選「いい男」大図鑑
映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。
2020.12.18(金)
文=くれい響
撮影=今井知佑
スタイリング=入山浩章
ヘアメイク=佐鳥麻子