サボテンに魅せられた作家が広げる 想像の翼

『シャボテン幻想』

「戦前、少女小説の人気作家だった著者の、戦後の仕事。荒野、砂漠、寂寥感、孤独……さまざまな想像がサボテンを通して語られる。

 どうしてこんなに想像力が掻き立てられるのか、不思議だ」(笈入さん)

『シャボテン幻想』

龍膽寺 雄
ちくま学芸文庫 1,000円

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笈入建志(おいり けんじ)さん

千駄木 往来堂書店店長。1970年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。大型書店に6年間勤務後、2000年に公募により「往来堂書店」2代目店長就任。18年より代表を務める。


千駄木 往来堂書店

所在地 東京都文京区千駄木2-47-11
電話番号 03-5685-0807
営業時間 10:00~21:00、日曜・祝日 11:00~21:00
定休日 無休
http://www.ohraido.com/

名物書店員が選ぶ
偏愛を感じる本

2020.07.20(月)
Text=Etsuko Onodera
Photograph=Hirofumi Kamaya

CREA 2020年6・7月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

偏愛のすすめ。

CREA 2020年6・7月合併号

好きなものがあるっていいよね
偏愛のすすめ。

特別定価840円

偏愛の対象は人それぞれ。愛するものと出合った人たちの言葉は、どれも純粋な喜びに満ちていて、耳を傾けているだけで幸せな気分にしてくれます。パンダに魔女っ子おもちゃ、脚付きの器にカツカレーの食べ方まで。マイワールドを謳歌する人々の“偏愛”を盛りだくさんでお届けします。気になる作品満載のBOOK in BOOK「愛してやまない映画とドラマ」も必見です。